色改まる
喪が明けて、喪服からふだんの衣服に着替える。「宮の御果ても過ぎぬれば、世の中—・りて」〈源・少女〉
色濃い
1 ある傾向が強く現れている。「不況の影響が—・い地場産業」「焦る気持ちが—・く出ている」 2 衣服の色が濃い。特に、紫や紅の場合にいう。「—・き衣 (きぬ) に白き衵 (あこめ) 着たらむやうに見えて」〈更級〉 3 しつこい。どぎつい。「片田舎の人こそ、—・く万 (よろづ) はもて興ずれ」〈徒然・一三七〉
色に出ず
1 心の中の思いが表情や態度に現れる。「忍ぶれど—・でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」〈拾遺・恋一〉 2 色がつく。「わが袖の涙にもあらぬ露にだに萩の下葉は—・でにけり」〈金槐集〉
色の白いは七難隠す
肌の色が白ければ、少しくらいの欠点は隠れて、美しく見える。
色は思案の外
男女間の恋情というものは常識では判断しきれないということ。恋は思案の外。
色も香もある
美しい容色も、ゆかしい情愛もある。名実、または情理を兼ね備えている。花も実もある。「人情判事の—・る裁き」
色を失う
心配や恐れなどで顔が真っ青になる。意外な事態に対処しきれないようす。「悲報に接し愕然 (がくぜん) として—・う」
色を売る
売春をする。色を鬻 (ひさ) ぐ。
色を替え品を替える
あらゆる手段を用いる。手を替え品を替える。「—・えて説得する」
色を損ずる
不機嫌な顔色になる。怒る。