前方（まえかた）とは？意味・読み方・使い方

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意味
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まえ‐かた〔まへ‐〕【前方】
の解説

［名］

１ある位置よりも前。
1. ㋐前後や序列の、先の方。前側の方。「—の来賓席」
  
  「—後ろ方と、ことども分きて、—は賀茂に参り」〈栄花・歌合〉
2. ㋑前の方向。ぜんぽう。「—に見える山」

２ある時点より過去。副詞的にも用いる。
1. ㋐以前。先ごろ。「定刻より—に着く」
  
  「—拝見致いたことがござる」〈虎寛狂・比丘貞〉
2. ㋑事前。あらかじめ。「—から承知していた」

［名・形動ナリ］

１時代遅れなこと。また、そのさま。
1. 「中古は衆生—にして」〈浮・禁短気・三〉

２不慣れなこと。また、そのさま。未熟。
1. 「—なる買ひ手どもは、女郎に思はれんとて」〈浮・禁短気・一〉

３控えめであること。また、そのさま。
1. 「調子に乗りても、物は—に言ふべし」〈浮・禁短気・二〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

前方の例文(30)

出典：青空文庫

･･･て、すらすらと石橋を前方へ渡った。それから、森を通る、姿は翠に青･･･泉鏡花「伯爵の釵」
･･･　処へ、荷車が一台、前方から押寄せるが如くに動いて、来たのは頬被･･･泉鏡花「星あかり」
･･･「まだお前方は働きようが足りないのだ。もっと働いて金を溜てお前方･･･小川未明「草木の暗示から」

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