ぬか・す【抜かす】
[動サ五(四)] 1 入れるべきものを入れない。うっかりして落とす。漏らす。また、間をとばす。「順番を—・す」 2 抜けるようにする。力などを失わせる。「びっくりして腰を—・す」「現(うつつ)を...
抜(ぬ)からぬ顔(かお)
油断のない顔つき。また、そしらぬ顔。「こりゃ何ぢゃと、おもやると言へば、—して」〈浮・諸艶大鑑・一〉
ぬかり【抜かり】
油断。手落ち。手ぬかり。「万事に—がない」「—なく目を光らす」
ぬか・る【抜かる】
[動ラ五(四)] 1 油断して、失敗する。「敵は手強いぞ、—・るなよ」 2 ぐずぐずして時機を失する。また、だらしなくなる。「航海士は—・らず…と言ったので」〈独歩・別天地〉
ぬき【抜き】
1 取り除くこと。省略すること。「堅苦しいあいさつは—にする」「朝飯—で出社する」 2 ドジョウなどの骨を取ること。また、骨を取ったドジョウやその料理。 3 料理などで、普通は入れてあるものを除...
ぬかす【抜かす】
1〔間をとばす〕leave out; omit国会で演説を読み上げるとき,1行抜かして読んでしまったHe left out a line when he read his speech in t...
ぬかり【抜かり】
彼のことだ,抜かりはないIf he's doing it, 「there's nothing to worry about [《口》 there won't be any slipups].披露...
ぬかる【抜かる】
抜かるなよMind what you're about!/Watch what you're doing!しまった.これは抜かったOh, what a mess I've made!/Damn ...
ぬき【抜き】
前置きは抜きにして中心問題を論じようLet's 「leave out [omit] the preliminaries and go straight to the point.わさび抜きのにぎ...
ぬきあし【抜き足】
抜き足で彼女の部屋に忍び込んだHe stealthily crept into her room.抜き足差し足でその家に忍び込んだHe slipped into the house 「on ti...
ぬかり【抜かり】
[共通する意味] ★何かをする過程でその手続きや方法に不手際や不足があること。またその不手際や不足。[英] neglect; omission[使い分け]【1】「手落ち」は、しなければならない手...
ぬかる【抜かる】
[共通する意味] ★失敗する。[英] to fail[使い方]〔やり損なう〕(ワ五)▽この仕事をやり損なったら大変だ〔しくじる〕(ラ五)▽面接試験をしくじった〔抜かる〕(ラ五)▽大事なお客だ、抜...
ぬきあし【抜き足】
[共通する意味] ★音を立てないで歩くこと。[英] stealthy steps[使い方]〔忍び足〕▽病人の枕元に忍び足で近づく〔抜き足〕▽泥棒は屋根の上を抜き足で歩いた〔差し足〕▽抜き足差し足...
ぬきがき【抜き書き】
[共通する意味] ★必要な部分だけを本文から書き抜くこと。また、その書いたもの。[英] an extract[使い方]〔抜き書き〕スル▽必要事項を抜き書きして渡す〔抜粋〕スル▽書評に本文からの抜...
ぬきずり【抜き刷り】
[共通する意味] ★本文や本体とは別に特別に印刷すること。[使い方]〔別刷り〕▽口絵はカラーで別刷りにする〔抜き刷り〕▽自分の執筆した所を抜き刷りにしてもらう[使い分け]【1】「別刷り」は、ふつ...
ばっくよらく【抜苦与楽】
苦しみを除いて、安楽を与えること。もとは仏教の語で、仏や菩薩ぼさつが衆生しゅじょうを苦しみから救い、福楽を与えること。仏の慈悲のこと。▽「抜」は取り除くこと。
ばっぽんそくげん【抜本塞源】
災いの原因になるものを、徹底的に取り除くこと。木の根を抜き、水源をふさぎ止める意から。もとは、根本を忘れて道理を乱すたとえとして用いられたが、現在では前者の意に用いられることが多い。▽「本」は木の根。「源」は水源。「本もとを抜ぬき、源みなもとを塞ふさぐ」と訓読する。
ばつざんがいせい【抜山蓋世】
山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさま。もとは漢の劉邦りゅうほうと天下を争った楚その項羽こううが、寵愛ちょうあいの虞美人ぐびじんと最後の酒宴を催した折に、自分の盛んな力量と意気をいった語。▽「抜山」は山を引き抜くこと。「蓋世」は世を覆う、世を圧倒すること。「力は山を抜き、気は世を蓋おおう」の略。「山やまを抜ぬき世よを蓋おおう」と訓読する。
ばつらいほうおう【抜来報往】
急いでやって来たり、速やかに去ったりすること。また、たびたび行き来すること。また、往復の旅行で中間の駅を経ずに、急ぎ往復する意から、物事の次第・順序を飛び越えて行うたとえとして用いられることもある。▽「抜」「報」はともに疾はやい、急速にの意。「抜とく来きたり報とく往ゆく」と訓読する。