あだ‐ぶし【徒臥し】
1 独り寂しく寝ること。あだね。「そま人のまきの仮屋の—におとするものはあられなりけり」〈山家集・上〉 2 その場かぎりの男女の交わり。あだまくら。「かの—の因果めが煩悩を起こさせますと」〈浄・...
いば‐しんえん【意馬心猿】
仏語。馬が奔走し猿が騒ぎたてるのを止めがたいように、煩悩・妄念などが起こって心が乱れ、抑えがたいこと。
う‐よ【有余】
仏語。心は煩悩(ぼんのう)を断ったが、いまだ生命のよりどころとして肉体があること。
う‐ろ【有漏】
《(梵)sāsravaの訳。流れ出るものを有する意》仏語。漏すなわち煩悩(ぼんのう)のある状態。⇔無漏(むろ)。「万(よろづ)を—と知りぬれば阿鼻(あび)の炎も心から」〈梁塵秘抄・二〉
うろ‐じ【有漏路】
仏語。煩悩(ぼんのう)にけがれた迷いの世界。この世。⇔無漏路(むろじ)。「迷ふも悟るも—より、無漏路へ送る茶屋が提灯(ちゃうちん)」〈洒・錦之裏〉
子煩悩
子煩悩な fond; doting彼は子煩悩だHe dotes on his children./He is 「an indulgent [a fond/a doting] father.
こぼんのうな【子煩悩な】
fond; doting彼は子煩悩だHe dotes on his children./He is 「an indulgent [a fond/a doting] father.
除夜
New Year's Eve除夜の鐘Beginning around midnight on New Year's Eve, the great hanging bells found in B...
じょやのかね【除夜の鐘】
Beginning around midnight on New Year's Eve, the great hanging bells found in Buddhist temples al...
lust
[名]UC1 (…への)性欲,肉欲,情欲≪for,of≫;《聖書・神学》欲,煩悩2 (権勢などへの)渇望,欲望≪for,after≫lust for power権勢欲3 (…への)熱意,強い興味...
できあい【溺愛】
[共通する意味] ★むやみにかわいがること。[英] dotage[使い方]〔溺愛〕スル▽末っ子を溺愛する▽彼は妻を溺愛している〔盲愛〕スル▽盲愛していた一人娘が結婚する〔猫かわいがり〕スル▽祖母...
もうあい【盲愛】
[共通する意味] ★むやみにかわいがること。[英] dotage[使い方]〔溺愛〕スル▽末っ子を溺愛する▽彼は妻を溺愛している〔盲愛〕スル▽盲愛していた一人娘が結婚する〔猫かわいがり〕スル▽祖母...
ねこかわいがり【猫かわいがり】
[共通する意味] ★むやみにかわいがること。[英] dotage[使い方]〔溺愛〕スル▽末っ子を溺愛する▽彼は妻を溺愛している〔盲愛〕スル▽盲愛していた一人娘が結婚する〔猫かわいがり〕スル▽祖母...
こっき【克己】
[共通する意味] ★困難や邪念などにうちかつこと。[英] conquest[使い方]〔克服〕スル▽困難を克服する▽ハンディを克服する〔克己〕スル▽克己の力をもって誘惑を断ちきる▽克己心〔超克〕ス...
こくふく【克服】
[共通する意味] ★困難や邪念などにうちかつこと。[英] conquest[使い方]〔克服〕スル▽困難を克服する▽ハンディを克服する〔克己〕スル▽克己の力をもって誘惑を断ちきる▽克己心〔超克〕ス...
いばしんえん【意馬心猿】
煩悩ぼんのうや情欲・妄念のために、心が混乱して落ち着かないたとえ。また、心に起こる欲望や心の乱れを押さえることができないたとえ。心が、走り回る馬や騒ぎ立てる野猿のように落ち着かない意から。▽仏教語。「意」は心。「心猿意馬しんえんいば」ともいう。
かたくのきょう【火宅之境】
火事になった家。煩悩ぼんのう(悩み)に満ちたこの世のたとえ。
くうくうじゃくじゃく【空空寂寂】
空虚で静寂なさま。執着や煩悩ぼんのうを除いた静かな心の境地。無心。転じて、何もなく静かなさま。また、思慮や分別のないさま。▽仏教語。「空」はこの世の有形・無形の一切のものは、固定した実体がないこと。「寂」はひっそりと静かな意。煩悩や執着のない静寂なあり方が本性であること。
こぼくしかい【枯木死灰】
煩悩や妄念などがなく無心のたとえ。また、心の熱い活動がなく死んでいるようなさま。情熱や活気のないたとえ。死んで枯れた木と火の気がなく冷たくなった灰の意から。
ごじょくあくせ【五濁悪世】
末世。末法の世。五つの汚れに満ちた悪い世の意。▽仏教語。「五濁」は五つの汚れ。劫濁こうじょく(時代の汚れ。以下の四濁の起こる時代)・煩悩濁ぼんのうじょく(貪むさぼりや怒りなど人の浅ましさがはびこる)・衆生濁しゅじょうじょく(心身が弱く苦しみが多く、人の資質が低下する)・見濁けんじょく(誤った悪い思想・考え)・命濁みょうじょく(寿命が短くなり、最後には十歳になる)をいう。