あい‐さつ【挨拶】
[名](スル)《「挨」は押す、「拶」は迫る意で、本来、禅家で門下の僧に押し問答して、その悟りの深浅を試すこと》 1 人に会ったときや別れるときなどに取り交わす礼にかなった動作や言葉。「—を交わす...
あお‐の‐どうもん【青の洞門】
大分県中津市本耶馬渓町の山国川右岸にある洞穴道。18世紀中期に僧禅海が三十余年かかって掘削したと伝えられ、菊池寛が小説「恩讐の彼方に」の題材とした。
あおばな‐がみ【青花紙】
ツユクサの花の青い絞り汁をしみこませた和紙。すぐ脱色できることから、友禅・描(か)き更紗(さらさ)・絞り染めなどの下絵描きに用いる。藍紙(あいがみ)。藍花紙。縹紙(はなだがみ)。
あ‐こ【下火/下炬】
《唐音》禅宗で、火葬のときに導師が遺体を焼く燃料に火をつけること。のちには偈(げ)を唱えてしぐさをするだけになった。秉炬(ひんこ)。
あしお‐さんち【足尾山地】
栃木県西部から群馬県東部に広がる山地。北は大谷(だいや)川・中禅寺湖、西は渡良瀬川、東と南は関東平野で囲まれる。最高峰の夕日岳(標高1526メートル)をはじめ、1000〜1500メートル級の山が...
以心伝心
1〔言葉によらない相互理解〕direct communication from mind to mind; tacit mutual understanding以心伝心でお互いの気持ちがよく分か...
奥義
〔真髄〕the heart, the depth ((of));〔秘伝〕the secrets ((of))禅の奥義を究めるgo to the heart of Zen Buddhism奥義を伝...
懐石料理
a simple [light] meal served before a ceremonial tea説明Kaiseki literally means “a stone in the bos...
開祖
〔宗派などの〕the founder;〔芸道などの一流派の〕an originator禅宗の開祖the founder of the Zen sect茶の湯[観世流]の開祖the origina...
究める
哲学の蘊奥うんおうを究めるmake a profound study of philosophy彼は禅の奥義を究めたHe mastered 「the profound principles [t...
そうぼう【僧坊】
[共通する意味] ★寺院内で、僧の住む所。[英] a priest's lodge[使い方]〔僧坊〕▽僧坊に起居する〔坊〕▽寺の坊に泊めてもらう〔禅室〕▽禅室で座禅をくむ[使い分け]【1】「僧坊...
ぼう【坊】
[共通する意味] ★寺院内で、僧の住む所。[英] a priest's lodge[使い方]〔僧坊〕▽僧坊に起居する〔坊〕▽寺の坊に泊めてもらう〔禅室〕▽禅室で座禅をくむ[使い分け]【1】「僧坊...
ぜんしつ【禅室】
[共通する意味] ★寺院内で、僧の住む所。[英] a priest's lodge[使い方]〔僧坊〕▽僧坊に起居する〔坊〕▽寺の坊に泊めてもらう〔禅室〕▽禅室で座禅をくむ[使い分け]【1】「僧坊...
がんそ【元祖】
[共通する意味] ★ある物事の創始者。[英] the originator[使い方]〔元祖〕▽当店がこの土産品の元祖です▽大和絵の元祖〔開祖〕▽真言宗の開祖は空海である[使い分け]【1】「元祖」...
がら【柄】
[共通する意味] ★織物、染め物、工芸品などの表面に、装飾として施された絵。色、線などで描かれたり、布地として織り出されたりする。[英] a pattern[使い分け]【1】「模様」は、「唐草模...
いしんでんしん【以心伝心】
文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。▽もとは禅宗の語で、言葉や文字で表されない仏法の神髄を、師から弟子の心に伝えることを意味した。「心こころを以もって心こころに伝つたう」と訓読する。
うこうしゅんすう【禹行舜趨】
うわべをまねるだけで実質が伴っていないたとえ。聖天子とされる禹や舜の表面上の行動だけをまねして、実質的な聖人の徳を備えていないこと。禹のように歩き舜のように走って、聖人をまねるだけで実質がない意から。▽「禹」は舜に位を禅譲されて夏王朝の開祖となり、「舜」は尭ぎょうから天子の位を禅譲されたとされる人。いずれも中国古代伝説上の聖天子。「趨」は走る意。
きょうげべつでん【教外別伝】
悟りは言葉や文字で伝えられるものではなく、直接心から心へと伝えるものであるということ。▽禅宗の語。「外」は「がい」とも読む。
けっかふざ【結跏趺坐】
仏教の座法の一つ。左右の足の甲を反対の足のももの上に交差し、足の裏が上を向くように組む座法。特に禅宗では座禅の正しい姿勢としている。▽「跏」は足の裏。「趺」は足の甲。
ぜんじょうほうばつ【禅譲放伐】
古代中国で、王朝が交替するときの二つの方法のこと。▽「禅譲」は君主が徳の高い人物に帝位を譲ること。「放伐」は悪逆で帝位にふさわしくない君主を有徳の人物が討伐すること。太古には理想の禅譲が行われていたが、後には帝位を奪い取る際に、形ばかり禅譲の形をとることも行われた。
あぶつ‐に【阿仏尼】
[?〜1283]鎌倉中期の女流歌人。平度繁(たいらののりしげ)の養女。出家して阿仏尼、また北林禅尼とも。安嘉門院に仕え、安嘉門院四条ともいった。のち、藤原為家(ふじわらのためいえ)の後妻となり、...
うえすぎ‐ぜんしゅう【上杉禅秀】
[?〜1417]室町前期の武将。関東管領。本名、氏憲(うじのり)。禅秀は法名。応永23年(1416)鎌倉公方(くぼう)足利持氏(あしかがもちうじ)にそむき、敗れて自殺(上杉禅秀の乱)。
えんご‐こくごん【圜悟克勤】
[1063〜1135]中国、宋代の臨済宗の僧。中国臨済宗第五祖の法演(ほうえん)の門下。夾山(きょうざん)の碧巌(へきがん)に住み、「碧巌録」(10巻)を著した。仏果禅師。真覚禅師。
かめやま‐てんのう【亀山天皇】
[1249〜1305]第90代天皇。在位、1260〜1274。後嵯峨天皇の皇子。名は恒仁。大覚寺統・持明院統の争いがこの時期に始まる。譲位ののち13年間院政を行った。出家後、離宮を禅寺としたのが...
らんけい‐どうりゅう【蘭渓道隆】
[1213〜1278]鎌倉中期の臨済宗の渡来僧。宋の涪江(四川省)の人。寛元4年(1246)来日、北条時頼の帰依を受けて鎌倉に建長寺を開山。日本最初の禅師号大覚禅師を勅諡(ちょくし)され、その門...