あく‐ほう【悪法】
1 (‐ハフ) ㋐悪い方法。 ㋑国民のためにならない悪い法律。「—に苦しむ国民」 2 (‐ホフ) 人を惑わす悪い宗教。「—をとく釈迦ならば何とて提婆(だいば)は似せけるやらん」〈浄・用明天王〉
あごん【阿含】
《(梵)āgamaの音写。来ることの意》 1 《万法の帰するところの意から》釈迦の説いた教え。経典。 2 小乗仏教の異称。
あすか‐だいぶつ【飛鳥大仏】
明日香村の安居院(あんごいん)にある金銅製丈六の釈迦如来像。推古天皇14年(606)元興寺(がんごうじ)金堂の本尊として鞍作止利(くらつくりのとり)が製作。
あま‐ちゃ【甘茶】
1 ヤマアジサイの変種。山地に生え、高さ約70センチ。夏、周囲に数個の装飾花をもつ花をつける。葉は乾かすと甘みが出るので飲用にする。こあまちゃ。あまくさ。 2 アマチャまたはアマチャヅルの葉を乾...
あみだ‐きょう【阿弥陀経】
大乗経典。浄土三部経の一。1巻。402年ごろ、鳩摩羅什(くまらじゅう)が漢訳。釈迦が阿弥陀仏の西方浄土をたたえて、その名号(みょうごう)を唱えて浄土に往生することを勧め、諸仏がこれを証したと説く...
御釈迦様
⇒しゃか(釈迦)彼がどこへ行ったかはお釈迦様でもご存じあるまい「Only God [Nobody] knows where he has gone.
釈迦
(the) Buddha; S(h)akyamuni;〔本名〕Gautama釈迦に説法((諺)) Don't try to teach your grandmother to suck eggs.
入滅
1〔釈迦の死〕the passing away of (the) Buddha2⇒にゅうじょう(入定)2
涅槃
I〔仏教で〕 ((attain)) nirvana [niərvάːnə]II〔死ぬこと〕death;〔釈迦しゃかの入滅〕the death of (the) Buddha涅槃会えthe ann...
仏
1〔仏陀ぶっだ〕(the) Buddha;〔釈迦しゃか〕Shakyamuni仏を拝むworship the Buddha仏の慈悲にすがる「appeal to [throw oneself on]...
じゃくめつ【寂滅】
[共通する意味] ★悟りの境地に入る、すなわち死ぬこと。[英] death[使い方]〔寂滅〕スル▽老師は九十歳で寂滅した〔遷化〕スル▽上人はこの地で遷化された〔涅槃〕▽釈尊(しゃくそん)涅槃の図...
せんげ【遷化】
[共通する意味] ★悟りの境地に入る、すなわち死ぬこと。[英] death[使い方]〔寂滅〕スル▽老師は九十歳で寂滅した〔遷化〕スル▽上人はこの地で遷化された〔涅槃〕▽釈尊(しゃくそん)涅槃の図...
ねはん【涅槃】
[共通する意味] ★悟りの境地に入る、すなわち死ぬこと。[英] death[使い方]〔寂滅〕スル▽老師は九十歳で寂滅した〔遷化〕スル▽上人はこの地で遷化された〔涅槃〕▽釈尊(しゃくそん)涅槃の図...
こうわ【講話】
[共通する意味] ★物事の道理、特に宗教の教えを説き聞かせること。また、その話。[英] preaching[使い方]〔説教〕スル▽門徒に説教する▽説教がはじまる〔説法〕スル▽釈迦(しゃか)に説法...
せっきょう【説教】
[共通する意味] ★物事の道理、特に宗教の教えを説き聞かせること。また、その話。[英] preaching[使い方]〔説教〕スル▽門徒に説教する▽説教がはじまる〔説法〕スル▽釈迦(しゃか)に説法...
いちじふせつ【一字不説】
仏法の真理は奥深く、言葉で言い表すことはできないし、言葉を通して得られるものでもなく、自ら体得することによってのみ悟ることができるということ。釈迦しゃかが悟り得た境地を説くにも、直接実相を説き尽くすことはできず、真理は一字も説いていないという意から。▽仏教語。「不説一字ふせついちじ」ともいう。
さらそうじゅ【沙羅双樹】
釈迦しゃかが八十歳で入滅したとき、臥床がしょうの四方にあった二本ずつの沙羅の木。釈迦の入滅を悲しんで、二本のうち一本ずつが枯れたともいい、入滅とともにそれらが白く枯れ変じたともいう。▽「沙羅」は常緑高木。インド原産で、淡黄色の小さな花をつけ、幹は非常に長く伸びる。材質は堅固で建築用木材として適している。「沙」は「しゃ」とも読む。また、「沙」は「娑」とも書く。『平家物語へいけものがたり』の冒頭の句で有名。
しもんしゅつゆう【四門出遊】
釈迦しゃかが出家する前、まだ太子のとき、王城の東西南北の四つの門から郊外に出掛け、それぞれの門の外で、老人・病人・死者・修行者に出会い、その苦しみを目のあたりに見て、人生に対する目を開き、出家を決意したという伝説。また、そのときに、それぞれの苦しみを実際に見て、世をいとう心が生まれたともいわれる。
しんじんかめつ【薪尽火滅】
人が亡くなること。▽「薪尽」はたきぎがなくなること。「火滅」は火が消える意。仏教で釈迦しゃかの入滅のことを言ったもので、そこから人の死をいう。「薪たきぎ尽つきて火ひ滅ほろぶ」と訓読する。
にょぜがもん【如是我聞】
仏典の冒頭に置かれる語。「このように私は聞きました」という意味。仏の説であることを示すために、釈迦しゃかが弟子の阿難に経典きょうてんの冒頭に冠させたといわれる。▽仏教語。「如是」はこのようにの意。「我聞」はそれを聞いたこと。「是かくの如ごとくを我われは聞きけり」と訓読する。「我聞如是がもんにょぜ」ともいう。
あし‐せん【阿私仙】
インドの聖仙。釈迦誕生にあたりその相を見て、出家すれば大慈悲の聖師となり、俗にあれば理想的国王とされる転輪王となると予言した。阿私陀(あしだ)。阿私。
釈迦が前世で法華経を聞くために仕えたと...
あじゃせ【阿闍世】
《(梵)Ajātaśatruの音写》前5世紀ごろのインドのマガダ国王。父の頻婆娑羅(びんばしゃら)王を殺して王位に就いたが、のち釈迦の教えに従い、仏教教団の保護者になった。アジャータシャトル。
あなりつ【阿那律】
《(梵)Anuruddhaの音写》釈迦(しゃか)の十大弟子の一人。失明と引き換えに天眼(てんげん)を得たことから、天眼第一と称された。
あなんだ【阿難陀】
《(梵)Ānandaの音写》釈迦の十大弟子の一人。師の説法を最も多く聞き、多聞第一とよばれた。記憶力にすぐれ、経典の第一結集(けつじゅう)の際に多くの経説を復唱したという。阿難。
あらら‐せんにん【阿羅邏仙人】
《阿羅邏は、(梵)Ālāra Kālāmaの音写「阿羅邏迦蘭(あららからん)」の略》釈迦が出家して最初に解脱の道を尋ねた人。毘舎離城(びしゃりじょう)の付近に住んでいた仙人。