すみれ【菫】
1 ㋐スミレ属の多年草。山野の日当たりのよい地に生え、高さ約10センチ。地上茎はない。葉は長い三角形。春、花柄を出し、濃紫色の花を横向きに開く。名は、花の形が墨入れ(墨壺(すみつぼ))に似ている...
ぼく【墨】
[常用漢字] [音]ボク(漢) [訓]すみ 〈ボク〉 1 書画に用いる黒の顔料。すみ。「墨痕(ぼっこん)・墨汁・墨跡/翰墨(かんぼく)・古墨・筆墨・文墨・水墨画」 2 すみで書いたもの。「遺墨...
ぐう【隅】
[常用漢字] [音]グウ(慣) [訓]すみ 〈グウ〉 1 すみ。「一隅・海隅・四隅・片隅・辺隅」 2 大隅(おおすみ)国。「隅州/薩隅(さつぐう)」
〈すみ(ずみ)〉「隅隅/片隅・四隅(よす...
スミソニアン‐きょうかい【スミソニアン協会】
《Smithsonian Institution》米国の国立学術文化研究機関。1846年、英国の化学者スミソンの遺贈した基金によってワシントンに設立。自然史・歴史技術・航空宇宙の三つの博物館をは...
たん【炭】
[音]タン(呉)(漢) [訓]すみ [学習漢字]3年 〈タン〉 1 すみ。「薪炭・石炭・塗炭・氷炭・木炭」 2 石炭のこと。「炭坑・炭鉱・炭塵(たんじん)・炭田/褐炭・黒炭・採炭・選炭・泥炭・...
相棒
a partner,《口》 a sidekick;〔犯罪の〕an accomplice商売の相棒a partner in business/a business partnerスミス氏を相棒に商...
争い
1〔競争〕(a) competition ((for)),(a) rivalry;〔激しい努力〕a struggle ((for))功名争いcompetition for honor彼は主導権争...
烏賊
a squid;〔甲いかの類〕a cuttlefishほたるいかa firefly squidけんさきいかa southern squidもんごういかa common cuttlefishいかの...
遺児
a child left by the deceased ⇒こじ(孤児)ビルはスミス氏の遺児ですBill is the son of the late Mr. Smith.遺児年金an orph...
家中
1〔家族全員〕うち中総出で働いたThe whole family worked together.彼はうち中の人気者だHe is the favorite of all (the members...
のぞく【除く】
[共通する意味] ★邪魔なもの、不要なものなどをそこから取り去る。[英] to eliminate[使い方]〔除く〕(カ五)▽彼女の心から不安を除く▽彼の名前を名簿から除く▽この点を除けばいうこ...
くまなく
[共通する意味] ★何もかも余すことなくすべて。[英] altogether[使い方]〔残らず〕(副)▽食事を残らずたいらげた▽残らず処分する〔洗いざらい〕(副)▽洗いざらいさらけ出す▽洗いざら...
あらいざらい【洗いざらい】
[共通する意味] ★何もかも余すことなくすべて。[英] altogether[使い方]〔残らず〕(副)▽食事を残らずたいらげた▽残らず処分する〔洗いざらい〕(副)▽洗いざらいさらけ出す▽洗いざら...
ねこそぎ【根こそぎ】
[共通する意味] ★何もかも余すことなくすべて。[英] altogether[使い方]〔残らず〕(副)▽食事を残らずたいらげた▽残らず処分する〔洗いざらい〕(副)▽洗いざらいさらけ出す▽洗いざら...
ぜんぱん【全般】
[共通する意味] ★物・事柄のすべて。[英] the whole[使い方]〔全体〕▽全体に赤みを帯びている▽町全体に被害が及ぶ〔全部〕▽いやなことは全部忘れた▽あの人の全部が悪いわけではない▽食...
いっちょうじきにゅう【一超直入】
すみやかに迷いを超越して、ただちに悟りの境地に達すること。ひとたび迷いを超越したら、回り道をせず、一足飛びにそのものの中に没入すること。▽仏教語。「直入」はただちに悟りに入ること。
うみせんやません【海千山千】
長い年月にさまざまな経験を積んで、世の中の裏も表も知り尽くしていて悪賢いこと。また、そういうしたたかな人。▽「海に千年、山に千年」の略。海に千年、山に千年棲すみついた蛇は竜になるという言い伝えから。
うんえんかがん【雲烟過眼】
雲やかすみが目の前を過ぎ去ってとどまらないように、物事に深く執着しないたとえ。物事に心をとめないで淡泊なたとえ。また、物事の過ぎ去ってとどまらないことのたとえ。▽「雲烟」は雲とかすみ。雲とけむり。「過眼」は目の前を過ぎ去ること。「烟」は「煙」とも書く。「過眼雲烟かがんうんえん」ともいう。
うんえんばんり【雲烟万里】
はるかかなたをたなびく雲や霞かすみ。非常に遠く離れていることのたとえ。
うんえんひょうびょう【雲烟縹渺】
雲やかすみがはるか遠くたなびくさま。▽「雲烟」は雲とかすみ。「縹渺」は遠くかすかなさま。ぼんやりしてかすかなさま。「烟」は「煙」、「渺」は「緲」「眇」とも書く。
アダム‐スミス【Adam Smith】
⇒スミス
あんどう‐ただお【安藤忠雄】
[1941〜 ]建築家。大阪の生まれ。「住吉(すみよし)の長屋」で注目を集め日本建築学会賞を受賞。コンクリート打ち放しを多用した作風で知られ、茨木春日丘(いばらきかすがおか)教会(光の教会)、表...
いけうち‐じゅんこ【池内淳子】
[1933〜2010]女優。東京の生まれ。本名、中沢純子(なかざわすみこ)。主演したテレビドラマ「日日(にちにち)の背信」「女と味噌汁」などが高視聴率をあげ、人気女優として活躍した。映画や舞台へ...
いしかわ‐まさもち【石川雅望】
[1754〜1830]江戸後期の狂歌師・国学者。江戸の人。号、宿屋飯盛(やどやのめしもり)。石川豊信の子で、家業は宿屋。狂歌を四方赤良(よものあから)に学ぶ。和漢の学に通じ、著書に「しみのすみか...
いそざき‐けんいちろう【磯崎憲一郎】
[1965〜 ]小説家。千葉の生まれ。平成19年(2007)「肝心の子供」で文芸賞を受賞し作家デビュー。商社に勤務するかたわら執筆活動を続け、「終(つい)の住処(すみか)」で芥川賞受賞。他に「眼...
血液(血球)のプロフィール
血液は赤血球、白血球、リンパ球、血小板を含めた有形成分(細胞)が40~45%、液体成分の血漿が55~60%で構成されています。有形成分は、ほとんどが赤血球であり、白血球やリンパ球、血小板は1%程度しか含まれていません。 血液は心臓から血管を流れて、からだのすみずみまで酸素と栄養を運び、二酸化炭素や老廃物を回収して、再び心臓へ戻ってきます。 また、血液は体内に侵入してきたウイルスや細菌を白血球で撃退したり(免疫構造)、血管壁が破損したときに凝固して破損個所を修復したりします。さらには、各器官のはたらきを調整するための"情報伝達"の役目も担っています。 血液成分の約半分を占める赤血球は、直径6~9μm(1μm=1000分の1mm)。中央がへこんだ円盤状の細胞です。 その名のとおり赤色で、核をもたず柔軟性に富み、簡単に変形可能なため、毛細血管の薄い壁を通過できます。 からだ全体の血液中には、20~25兆個もの赤血球が存在し、酸素を運び、二酸化炭素を回収する工程を繰り返しています。主成分はヘモグロビンという鉄を含む色素です。 赤血球は約4カ月で寿命を迎え、時期がくると肝臓や脾臓で破壊されますが、ヘモグロビンは胆汁の成分、ビリルビンとして再利用されます。 白血球は無色で細胞内に核をもっています。 白血球には「顆粒球」「リンパ球」「単球」の3つの種類があります。1m3に6000個程度存在し、血流にのり全身を巡ります。 顆粒球は、好塩基球、好中球、好酸球に分かれ、それぞれが殺菌物質を放出します。 リンパ球にはヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞があり、B細胞は体内に侵入した病原体を攻撃する抗体をつくります。 単球は不要になった細胞を取り込み、マクロファージとなって破壊するなど、外敵の侵入を感知し、攻撃します。 血小板は核のない細胞で、骨髄のなかにある細胞、巨核球の一部がちぎれた断片からできています。通常は円形をしていますが、活動するときには突起を出して形を変化させます。 血小板は損傷部分から血液の流出(出血)があると損傷部位に集まり、一時的に傷口をふさぎます。 その後、血液中のたんぱく質である"フィブリノーゲン"が糸状のフィブリンに変化し、そこに赤血球や白血球がからみついて、血液のかたまりをつくります。さらに血漿のなかにある凝固因子に働きかけて止血します。 血漿は、淡黄色をした血液の液体成分です。約9割が水分であり、そのほかは血液の浸透圧(水分)を調整するアルブミン、外敵を攻撃するグロブリン、血液凝固を助けるフィブリノーゲンなどのたんぱく質、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪、塩化ナトリウム、イオンなどで構成されています。 主に、水分、塩分、無機質などの栄養やホルモンを溶かし込み、必要な場所まで運んで栄養として与え、そこから老廃物を引き取るはたらきをします。
呼吸器のしくみ
通常「のど」と呼ばれている部分は、口腔、鼻腔、食道上部の咽頭、気管上部の喉頭までを指します。 のどは、呼吸器官としては外気との出入口にあたり、酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するはたらきをしています。また、食べ物の通り道、声を出すための器官という複数の役割も担っています。そして、外気から取り込まれた空気は、喉頭からさらに気管の奥へ送られます。 気管は、のどと肺をつなぐ管状の部分で、軟骨と筋肉でできています。気管は下端が2本に分岐しており、分岐から先を「気管支」と呼びます。 気管支は、左右の肺まで続く主気管支、肺の中で細かく分岐する細気管支からなります。 肺は、脊椎、肋骨、胸骨でつくられた鳥かご状の胸郭で囲まれている、リーフ型をした袋状の呼吸器官です。左右の肺は対称ではなく、右肺は上葉、中葉、下葉の3つに分かれているのに対し、左肺は近くに心臓があることから上葉、下葉のみで、右肺に比べて小さめにできています。内部では、気管支、肺動脈、肺静脈がすみずみまでのびています。 呼吸器経路で運ばれてきた空気は、肺の中の呼吸細気管支と呼ばれるいちばん末端の気管支から、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞まで到達します。
呼吸器の病気の仕組み(喘息/気管支炎/肺炎/肺気腫/肺がん)
気管支には平滑筋という筋肉が張り巡らされ、肺のすみずみにわたる空気の流れを調節しています。気管支の平滑筋が激しく収縮したり、粘液の分泌が高まるなどして気管支が狭くなると空気がスムーズに流れなくなり、呼吸困難をきたします。このような事態を招く代表的な病気が「気管支喘息」や「急性気管支炎」です。また、「肺炎」や「肺気腫」など、肺胞に異常がある場合も、スムーズな呼吸ができなくなります。 気管支喘息の患者さんの気道(気管や気管支)には、慢性の炎症があり、気道の粘膜が過敏になっています。また、むくんだり、粘液の分泌が増加するなどして気道が狭くなっているところへ、冷気やたばこの煙などの刺激が加わると、気管支の平滑筋が激しく収縮し、呼吸困難に陥ります。 気管支の内面を覆う粘膜には、線毛の生えた粘膜上皮細胞がきれいに並んでいます。粘液の分泌も活発ではなく、血管にもうっ血は生じていません。 ウイルスや細菌に感染して急性の炎症がおきると、気管支の粘膜にむくみが生じ、粘液の分泌も増加します。さらに進行すると粘膜上皮細胞がはがれ落ちて血管のうっ血が生じ、膿のような粘液が出てきます。 肺がんは、肺や気管支などにできる悪性の腫瘍です。肺がんは「小細胞」がんと「非小細胞がん」とに大別され、さらに非小細胞がんは"腺がん""扁平上皮がん""大細胞がん"に分けられます。 いずれも、肺や気管支などの正常な細胞が、がん細胞化して増殖・進行していきます。また、肺には無数の毛細血管が走っているため、肺にできたがんが血液にのって全身に運ばれ、他臓器に転移しやすいのが特徴です。発がんの主な原因は、喫煙、大気汚染、アスベストなどが考えられています。 肺がんのなかで、日本人にもっとも多いのが腺がんです。腺がんは肺の末梢部に発生するがんの一つで、とくに肺を包んでいる膜である胸膜に近い場所に発症しやすいのが特徴です。 また、がんに侵された肺胞はつぶれていきますが、その際につぶれた部分を覆っている胸膜が引っ張られます。そのため、腺がんに侵された肺の組織を肉眼で見てみると、胸膜が引きつれているように見えます。たばこの成分や粉塵がたまって肺胞に沈着した炭粉もがんの病巣中心部に集まっています。 腺がんの次に多い肺がんが扁平上皮がんです。扁平上皮がんは肺門部にある太い気管支に発症することが多いがんです。 肺がんのなかでは比較的症状が早くから現れるのが特徴で、がんが比較的小さなうちから血痰や咳などが現れます。進行や転移もほかの肺がんと比べて遅いといわれています。また、発症には喫煙が大きな要因となっています。 大細胞がんも腺がんと同じ肺の末梢部に多く発症します。肺がん全体の5%にすぎないがんですが、進行・転移のスピードは小細胞がんの次に速く、早期発見が予後を左右します。 扁平上皮がんと同じに肺門部に多くできるのが小細胞がんです。小細胞がんの特徴は肺がんのなかでも非常に増殖のスピードが速く、ほかの部位に転移もしやすいことです。発見段階ではすでに進行していることが多く、手術のみで治癒することが難しく、抗がん剤などの化学療法がメインの治療となります。 長年の多量喫煙や大気汚染などがきっかけで肺胞の壁が破壊されて大きな穴(気腔の拡大)が多発し、肺の弾力性が弱まっていきます。 肺は気道を通じて直接外界に接しているため、病原菌や塵芥など、さまざまな有害物質に侵されやすくなっています。こうした因子により生じる肺の炎症が肺炎です。 気管支肺炎は、空気の通りが悪い末梢の気管支の炎症として始まり、まわりの肺胞へ広がっていきます。肺気腫では呼吸細気管支や肺胞、肺胞のうなど「肺実質」と呼ばれる組織が破壊されます。