うんえんかがん【雲烟過眼】
雲や霞かすみがたちまち目の前を流れ過ぎていくように、物事に深く執着しないこと。物事にこだわらず淡白なこと。
- 注記
- 「雲烟」は、雲と霞、または雲と煙。「過眼」は、目の前を過ぎ去ること。「烟」を「いん」と読まない。「煙雲過眼えんうんかがん」「過眼雲烟かがんうんえん」ともいう。
- 表記
- 「烟」は、「煙」とも書く。
- 出典
- 蘇軾そしょく「王君宝絵堂記おうくんほうかいどうき」
- 用例
- 私は昔から人の反駁なぞは余り気に掛けない方で、大抵は雲烟過眼してしまうし、鷗外の気質はおおよそ呑み込んでいるから、威丈高に何をいおうと格別気にも留めなかったが〈内田魯庵・新編・思い出す人々〉
- 類語
- 虚静恬淡きょせいてんたん 行雲流水こううんりゅうすい