い【斎】
[接頭]名詞に付いて、清浄な、神聖な、忌み清めた、の意を表す。「—串(ぐし)」「—垣」
い‐がき【斎垣】
《「いかき」とも》神社など、神聖な場所に巡らした垣。瑞垣(みずがき)。玉垣(たまがき)。「ちはやぶる神の—も越えぬべし今は我が名の惜しけくもなし」〈万・二六六三〉
い‐ぐし【斎串】
《斎(い)み清められた串の意》 1 榊(さかき)や笹などの小枝に幣(ぬさ)をかけて神に供えるもの。玉串。いみぐし。 2 物を刺す木や竹の串の総称。
い‐ごもり【斎籠もり/忌籠もり】
神事の前などに、けがれに触れないように家にこもること。いみごもり。
いつき【斎】
1 心身を清めて神に仕えること。また、その人。特に斎院(さいいん)や斎宮(さいぐう)。斎皇女(いつきのみこ)。「賀茂の—には孫王の居給ふ例多くもあらざりけれど」〈源・賢木〉 2 神を祭る所。斎場...
さいぐう‐の‐にょうご【斎宮女御】
[929〜985]平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。本名、徽子(きし)。斎宮を務め、のち、村上天皇の女御。家集に「斎宮女御集」がある。承香殿女御。
さいとう‐さねもり【斎藤実盛】
[?〜1183]平安末期の武将。越前の人。保元の乱・平治の乱には源義朝に従って戦功があったが、義朝の戦死後は平宗盛・維盛に仕えた。のち、北陸で源義仲と戦って戦死。その際、老年を隠すために白髪を黒...
さいとう‐たけし【斎藤勇】
[1887〜1982]英文学者。福島の生まれ。東大教授、東京女子大学長、国際基督教大学教授。著作に「英詩概論」「イギリス文学史」など。昭和50年(1975)文化功労者。
さいとう‐ふみ【斎藤史】
[1909〜2002]歌人。東京の生まれ。二・二六事件に連座した瀏(りゅう)の長女。モダニズムの影響を受けて独自の歌風を築く。女流歌人初の芸術院会員。歌集に「魚歌」「ひたくれなゐ」「渉りかゆかむ...
さいとう‐まこと【斎藤実】
[1858〜1936]軍人・政治家。海軍大将。岩手の生まれ。海相・朝鮮総督・枢密顧問官を歴任。五・一五事件のあと挙国一致内閣を組織したが、帝人事件によって総辞職。二・二六事件で暗殺された。