あなたからのがれられない【あなたから逃れられない】
小池真理子のミステリー小説。昭和60年(1985)刊。
アナムネーシス【(ギリシャ)anamnēsis】
《想起の意》プラトンの説く真理認識に至る過程。人間の魂は、肉体に宿る前に天界で眺めていたイデアを想起することによって真理を認識するというもの。想起説。
あのくたら‐さんみゃく‐さんぼだい【阿耨多羅三藐三菩提】
《(梵)anuttara samyak saṃbodhiの音写。無上正等覚などと訳す》仏語。仏の悟り。一切の真理をあまねく知った最上の智慧(ちえ)。真理を悟った境地。
いち‐にょ【一如】
1 仏語。唯一絶対の真理。真如が異なる現れ方をしながら一つのものであること。 2 異ならないこと。一体であること。「物心—」
いち‐めん【一面】
1 物体の一つの面。 2 物事のある一つの側面。ある観点。副詞的にも用いる。「—の真理」「勤勉である—、多趣味の持ち主」「こわそうにみえて、—とてもやさしい」 3 辺り一帯。ある場所全体。「—の...
以心伝心
1〔言葉によらない相互理解〕direct communication from mind to mind; tacit mutual understanding以心伝心でお互いの気持ちがよく分か...
一面
1〔物事の一つの面〕one side; one aspect一面的な物の見方a one-sided way of looking at things物事の一面だけを見て判断するmake a de...
開眼
I〔供養の儀式〕a ceremony to consecrate a Buddhist image (at which the eyes are painted in)大仏開眼the conse...
観ずる
1〔思い巡らす〕 ⇒かんがえる(考える)22〔真理を悟る〕人生の無常を観ずるrealize the transience of life
教義
(a) doctrine; (a) dogma(▼doctrineは信者の容認の必要性を前提に含む.dogmaは論争の余地のない真理として教えられるもの)キリスト教の教義を説くpreach Ch...
たんきゅう【探究】
[共通する意味] ★学問などを深く研究すること。[英] study; investigation[使い方]〔探究〕スル▽真理の探究▽自然界の法則を探究する〔追究〕スル▽学問の目的は真理の追究だ▽...
ぎゃくせつ【逆説】
[共通する意味] ★一見真理に反するようでいて、よく考えると一種の真理を表わしている説。[英] a paradox[使い方]〔逆説〕▽彼の文章は逆説に富んでいる▽逆説的表現〔パラドックス〕▽パラ...
けんさん【研鑽】
[共通する意味] ★学問などを深く研究すること。[英] study; investigation[使い方]〔探究〕スル▽真理の探究▽自然界の法則を探究する〔追究〕スル▽学問の目的は真理の追究だ▽...
ついきゅう【追究】
[共通する意味] ★学問などを深く研究すること。[英] study; investigation[使い方]〔探究〕スル▽真理の探究▽自然界の法則を探究する〔追究〕スル▽学問の目的は真理の追究だ▽...
パラドックス
[共通する意味] ★一見真理に反するようでいて、よく考えると一種の真理を表わしている説。[英] a paradox[使い方]〔逆説〕▽彼の文章は逆説に富んでいる▽逆説的表現〔パラドックス〕▽パラ...
いちじふせつ【一字不説】
仏法の真理は奥深く、言葉で言い表すことはできないし、言葉を通して得られるものでもなく、自ら体得することによってのみ悟ることができるということ。釈迦しゃかが悟り得た境地を説くにも、直接実相を説き尽くすことはできず、真理は一字も説いていないという意から。▽仏教語。「不説一字ふせついちじ」ともいう。
えんにゅうさんたい【円融三諦】
仏教のことばで、天台宗で説く三つの真理のこと。三つの真理とは、空諦くうたい(一切存在は空である)と、仮諦けたい(一切存在は縁起によって仮に存在する)、中諦ちゅうたい(一切存在は空・仮を超えた絶対のものである)であり、この三つの真理が互いに融けあって、同時に成立していること。
かがくじょうたつ【下学上達】
身近で容易なことから学んで、だんだんに高度で深い道理に通じること。また、手近なところから学び始めて、次第に進歩向上してゆくこと。▽「下学」は初歩的で卑近なことを学ぶこと。「上達」は高遠な道理に通じること。「下学かがくして上達じょうたつす」と訓読する。
かつぜんたいご【豁然大悟】
疑い迷っていたことが、からっと開け解けて真理を悟ること。▽「豁然」は、からっと開けるさま。「大悟」は大いに悟る、真理を悟ること。「豁然」は仏教用法のとき「かつねん」とも読む。「大」は「だい」とも読む。
きょくがくあせい【曲学阿世】
学問の真理にそむいて時代の好みにおもねり、世間に気に入られるような説を唱えること。真理を曲げて、世間や時勢に迎合する言動をすること。▽「曲学」は真理を曲げた正道によらない学問。「阿世」は世におもねる意。「阿」はへつらいおもねる意。「阿世曲学あせいきょくがく」ともいう。
うえむら‐まさひさ【植村正久】
[1858〜1925]プロテスタント牧師・神学者・評論家。東京の生まれ。富士見町教会・東京神学社を創立し、牧師の育成と神学研究に尽力した。「福音新報」を創刊。正統派福音主義神学の中心的指導者。著...
キルケゴール【Søren Aabye Kierkegaard】
[1813〜1855]デンマークの思想家。ヘーゲル哲学の影響を受けるが、その思弁的合理主義に反対して主観主義の立場をとった。また、人間実存の真理は「あれかこれか」の選択、融和しがたい対立にあると...
タルスキ【Alfred Tarski】
[1902〜1983]米国の数学者・論理学者。ポーランド生まれ。のち米国に移住・帰化した。記号論理学における意味論の開拓者で、現代記号論理学の発展に多大な貢献をした。主著「形式言語における真理概念」。
デカルト【René Descartes】
[1596〜1650]フランスの哲学者・数学者。近世哲学の父とされる。方法的懐疑によってすべてを疑うが、疑っている自己の存在を真理と認め、「我思う、故に我あり」の命題によって哲学の第一原理を確立...
ハッラージュ【al-Ḥallāj】
[857〜922]イスラム教の神秘家。イラン生まれ。神人合一の神秘体験を大胆に説いたために異端として処刑された。彼の「われは真理(神)なり」の言葉は有名。