ただ‐がお【徒顔/只顔】
化粧していないありのままの顔。素顔(すがお)。「この女房の湯より上がって、—ならんを見せて」〈太平記・二一〉
ただ‐ごと【徒言/只言】
《古くは「ただこと」》技巧などを用いない、ありのままの言葉。歌語でも比喩でもない日常の言葉。「これは、—に言ひて、物にたとへなどもせぬものなり」〈古今・仮名序〉
ただごと‐うた【徒言歌】
古今集仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物にたとえないで、ありのままに詠んだ歌。江戸時代、小沢蘆庵(おざわろあん)が理想の風体として主張した。
たん【端】
[常用漢字] [音]タン(呉)(漢) [訓]はし は はた はした 〈タン〉 1 形・姿勢がきちんと整っている。「端座・端正・端然・端麗/異端」 2 はし。「端末/一端・極端・口端・上端・舌端...
ち‐え【知恵/智慧】
1 物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。「—を借りる」「生活の—」 2 (智慧)仏語。相対世界に向かう働きの智と、悟りを導く精神作用の慧。物...
ちょく‐げん【直言】
[名](スル)思っていることをありのままに言うこと。また、面と向かって直接に言うこと。「欠点を遠慮なく—する」「社長に—する」
ちょく‐じょ【直叙】
[名](スル)感想や想像を加えないで、ありのままを述べること。「事実だけを—する」
ちょく‐じょう【直情】
[名・形動]いつわりや飾りのない、ありのままの感情。また、そういう感情をもつさま。「彼等の—な恋に較べて」〈葛西・湖畔手記〉
ちょく‐ひつ【直筆】
[名](スル) 1 事実を偽らずにありのままに書くこと。「目撃したままを—する」⇔曲筆。 2 書画で、筆をまっすぐに立てて書くこと。「懸腕—」⇔側筆。
てんしん‐らんまん【天真爛漫】
[名・形動]飾ったり気どったりせず、ありのままであること。無邪気で、ほほえましくなるようなさま。「子供のように—な人」