あわれなハインリヒ【哀れなハインリヒ】
《原題、(ドイツ)Der arme Heinrich》ハルトマン=フォン=アウエによる叙事詩。1190年代の成立と考えられている。神罰を受け病を患った騎士ハインリヒが、純粋な乙女の自己犠牲精神に...
あわれび【哀れび/憐れび】
「哀れみ」に同じ。「—を広田の浜に祈りても今はかひなき身の思ひかな」〈拾遺愚草・下〉
あわれ・ぶ【哀れぶ/憐れぶ】
[動バ四] 1 「哀れむ1」に同じ。「慈悲の心深くして、人を—・ぶ事仏の如く」〈今昔・一一・二〉 2 「哀れむ2」に同じ。「花をめで、鳥をうらやみ、霞(かすみ)を—・び、露をかなしぶ心」〈古今...
あわれみ【哀れみ/憐れみ/憫れみ】
かわいそうに思う心。慈悲。同情。「—をかける」
あわれみ‐ぶか・い【哀れみ深い】
[形][文]あはれみぶか・し[ク]かわいそうに思う心が強い。「—・い人」
あわれ・む【哀れむ/憐れむ】
[動マ五(四)] 1 かわいそうに思う。不憫(ふびん)に思う。「—・むようなまなざし」 2 賞美する。めでる。あわれぶ。「花をもてあそび、鳥を—・まずといふ事なし」〈後拾遺・序〉
哀(あわ)れを止(とど)・める
1 悲しみや同情を一身に集める。「ここに哀れを止めしは」の形で説教節などに常套(じょうとう)句として用いられた。「—・めたのは帰らぬ飼い主を待つ犬の姿だった」 2 深い感動がいつまでも残る。「秋...
あわわ
[名]子供をあやすとき、開いた口を手のひらで軽くたたいて「あわわ」という声を出すこと。→ちょうちちょうちあわわ [感]驚いたときやあわてたときなどに発する語。「—、まずいことを言った」
泡(あわ)を食(く)・う
驚きあわてる。「—・って逃げ出す」
泡(あわ)を吹(ふ)か・す
人を驚かし、あわてさせる。「平家に泡吹かせ、源氏一統の御代となし」〈浄・女護島〉