いたわし・い〔いたはしい〕【^▽労しい】

の解説

［形］［文］いたは・し［シク］《いたわりたくなる状態である、の意》

1. １ 気の毒で同情しないではいられない。不憫 (ふびん) である。「—・い身の上」

1. ２ 気苦労である。気づかわしい。

   1. 「願はくは、大王 (おほきみ) —・しと雖 (いふと) も、なほ天皇位 (あまつひつぎ) 即 (しろしめ) せ」〈允恭紀〉

1. ３ 大切に思っている。いたわって大事にしたい。

   1. 「かれもこれも—・しくて、いづれも思しめし煩はれき」〈平家・八〉

1. ４ 病気で苦しい。

   1. 「我が身も、すこしありしよりは—・しくなりたるを」〈狭衣・一〉

[派生]いたわしげ［形動］いたわしさ［名］

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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