[形][文]やさ・し[シク]動詞「痩 (や) す」の形容詞化で、5原義
  1. 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。「—・い顔かたち」「声が—・い」

  1. 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。「—・く慰める」「—・い言葉をかける」

  1. 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。「気だての—・い子」

  1. 悪い影響を与えない。刺激が少ない。「地球に—・い自動車」「肌に—・い化粧水」

  1. 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。

    1. 「なにをして身のいたづらに老いぬらむ年のおもはむ事ぞ—・しき」〈古今・雑体〉

  1. 控え目に振る舞い、つつましやかである。

    1. 「繁樹は百八十に及びてこそさぶらふらめど、—・しく申すなり」〈大鏡・序〉

  1. 殊勝である。けなげである。りっぱである。

    1. 「あな—・し、いかなる人にてましませば、味方の御勢は皆落ち候ふに」〈平家・七〉

[派生]やさしげ[形動]やさしさ[名]やさしみ[名]

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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