こし‐じ【越路】
北陸道の古称。越の国へ行く道。「恐(かしこ)みと告(の)らずありしをみ—の手向(たむけ)に立ちて妹(いも)が名告りつ」〈万・三七三〇〉
こ‐だい【古代】
[名] 1 古い時代。大昔。いにしえ。「—の物語」 2 歴史の時代区分の一。原始時代と中世との間。日本史では、一般に奈良時代・平安時代をさすが、大和政権時代を含むこともある。世界史では、原始社...
ざいざい‐しょしょ【在在所所】
ここかしこ。あちらこちら。また、あちらこちらの村里。「御城下の町々、かいどうすじの—を焼きたてました」〈谷崎・盲目物語〉
さい‐けん【才賢】
才能があって、かしこいこと。また、その人。「—の誉れ」
こま‐うど【高麗人】
《「こまびと」の音変化》高麗の国の人。高麗からの渡来人。「—の参れるが中に、かしこき相人ありけるを聞こし召して」〈源・桐壺〉
こち・ず【言出づ】
[動ダ下二]《「ことい(言出)づ」の音変化》口に出して言う。「足柄のみ坂恐(かしこ)み曇り夜の我(あ)が下延(したば)へを—・でつるかも」〈万・三三七一〉
きゅうちゅう‐さんでん【宮中三殿】
皇居内の賢所(かしこどころ)・皇霊殿・神殿の総称。
かむ‐さ・ぶ【神さぶ】
[動バ上二] 1 神らしく振る舞う。神として行動する。「天つ御門(みかど)をかしこくも定め給ひて—・ぶと磐隠(いはがく)ります」〈万・一九九〉 2 「かみさびる1」に同じ。「—・ぶる荒津(あらつ...
し‐そん【至尊】
1 この上なくとうといこと。また、そのもの。「人生を万物中の—至霊のものなりと認め」〈福沢・福翁自伝〉 2 天子。天皇。「畏(かしこ)くも—の御賞美を被り」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
いますが・り【在すがり/坐すがり】
[動ラ変]《「いますかり」とも。「いますがあり」の音変化という》 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「これはここに—・る神のし給ふならむ」〈貫之集・詞書...