かま‐ひげ【鎌髭】
鼻の下から左右へ、鎌の形にはね上げたひげ。江戸時代、奴(やっこ)などが生やした。また、油墨でかいたものもある。やっこひげ。 [補説]作品名別項。→鎌髭
かまひげ【鎌髭】
歌舞伎十八番の一。安永3年(1774)江戸中村座初演の桜田治助作「御誂染曽我雛形(おあつらえぞめそがのひながた)」二番目の大切(おおぎり)が原形。現在のものは、明治になってからの、竹柴金作の新脚色。
かまひげ‐やっこ【鎌髭奴】
鎌髭を生やしたり、油墨で鎌髭をかいたりした奴。
かま‐び【釜日】
茶道で、師匠が釜に湯を沸かし、弟子にけいこをする日。
かま‐びす・し【喧し/囂し】
[形ク]「かまびすしい」に同じ。「永き日のしげきの枝に—・く鳴くひよ鳥にねぶたげもなく」〈為忠集〉 [形シク]「かまびすしい」の文語形。
かま‐びすし・い【喧しい/囂しい】
[形][文]かまびす・し[シク]《古くク活用であったものが、中世初期ごろからシク活用として用いられたもの》やかましい。かしましい。「—・い蝉(せみ)の鳴き声」「世間の声があれこれと—・い」「波の...
かま‐ぶろ【竈風呂/釜風呂】
昔、大きなかまどを蒸し風呂に利用したもの。中に塩水を含ませたむしろなどを敷き、余熱で蒸気を発生させる。
かまほうぞういん‐りゅう【鎌宝蔵院流】
⇒宝蔵院流(ほうぞういんりゅう)
かま‐ぼこ【蒲鉾】
1 白身の魚のすり身に調味料を加えて練り、蒸し煮あるいはあぶり焼きした食品。長方形の板に材料を半月形に盛り上げる板付きかまぼことすることが多いが、板を用いないものもある。古くは細い竹を芯にして筒...
かまぼこ‐がた【蒲鉾形】
板付きかまぼこの切り口のように、半月形に盛り上がった形。かまぼこなり。「—の兵舎」