心(こころ)ここに有(あ)らず
《「礼記」大学から》心が他のことにとらわれて、当面のことに心を集中できない。「—といった体(てい)で落ち着かない」
こころ‐こと【心異/心殊】
[形動ナリ] 1 心が変化するさま。「衣(きぬ)着せつる人は、—になるなりといふ」〈竹取〉 2 趣が格別であるさま。印象が並々でないさま。「琴(きん)の御琴(こと)取りに遣はして—なる調べをほの...
こころ‐ごころ【心心】
[名・形動ナリ] 1 人それぞれの心。「それは人の—にこそさぶらはめ」〈夜の寝覚・一〉 2 人それぞれに考えが異なること。また、そのさま。思い思い。「あるは薄色の下襲、すそごの袴、—にせられたり...
こころ‐ごわ・し【心強し】
[形ク]強情である。気が強い。「かたじけなき御志を、みずしらず—・きさまにもてなすべき」〈和泉式部日記〉
こころ‐さびし・い【心寂しい/心淋しい】
[形][文]こころさび・し[シク]なんとはなしにさびしく思う。こころさみしい。「お勢が帰塾した当座両三日は、…何となく—・かったが」〈二葉亭・浮雲〉
こころ‐さわぎ【心騒ぎ】
心が落ち着かないこと。むなさわぎ。「見るからに—のいとどまされば、言少なにて」〈源・浮舟〉
こころ‐さんよう【心算用】
心の中で見積もりを立てること。胸算用。「毎日—して、諸事に付きて利を得ることの少なき世なれば」〈浮・胸算用・五〉
こころ‐ざし【志】
1 ㋐ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。「—を遂げる」「事、—と異なる」「—を同じくする」「青雲の—を抱く」 ㋑心の持ち方。信念。志操。「—を高く保つ」 2 相手のためを思う気持...
志(こころざし)合(あ)えば胡越(こえつ)も昆弟(こんてい)たり
《「漢書」鄒陽伝から。志が合えば、北方の胡の者と南方の越の者とでも兄弟同様になれる意》志が一致すれば、他人どうしでも兄弟のように親しくなれる。
志(こころざし)は髪(かみ)の筋(すじ)
わずかな物でも真心がこもっているなら、それをくみ取れということ。