かい‐と【垣外】
《「かきと」の音変化》 1 垣の外。屋敷また村落の囲いの外。〈日葡〉 2 (近世、大坂で)こじき。ものもらい。〈物類称呼〉
かこち‐よ・す【託ち寄す】
[動サ下二]無理に関係づけて言う。こじつける。「いかにして朝(あした)のまをも—・せてあかぬ名残をしばし留めん」〈夫木・一九〉
かざみ‐の‐からす【風見の烏】
烏の形をした風見。高い所から見下ろすのでお高くとまっているさまに、また、風向によって回るのでくるくる回るさまにたとえられる。「—を見るやうに高くとまってすまあして居るも小癪(こじゃく)に障(さは...
かた‐い【乞丐】
1 こじき。ものもらい。「—どもの、坏(つき)、なべなど据ゑてをるも、いとかなし」〈かげろふ・上〉 2 人をののしっていう語。物知らず。ばか者。「この楫取(かぢと)りは、日もえ計らぬ—なりけり」...
かっしき‐もの【喝食物】
能の分類の一。半僧半俗の少年をシテとするもの。喝食鬘(かつら)に喝食面をつけ、羯鼓(かっこ)の舞をまう。「自然居士(じねんこじ)」「東岸居士」「花月」の三番がある。→喝食
かみがた‐じょうるり【上方浄瑠璃】
京坂で起こり、語り広められた浄瑠璃。義太夫・一中(いっちゅう)・文弥(ぶんや)・宮古路(みやこじ)・薗八(そのはち)・繁太夫(しげたゆう)節など。→江戸浄瑠璃
かみじょう‐かもんじ【上条嘉門次】
[1847〜1918]登山案内人。長野の生まれ。明治13年(1880)から上高地に住み、ウェストン・小島烏水(こじまうすい)ら多くの人を槍ヶ岳・穂高岳などに案内して、日本近代登山の発展に貢献した。
かわら‐もの【河原者】
1 中世、非課税地を求めて河原に住みつき、卑賤視された労働や雑芸能などに従事した人々。 2 ⇒河原乞食(こじき)
かんかん‐ぼうず【かんかん坊主】
《鉦(かね)をたたいて家々をまわる乞食(こじき)僧のことから》僧をののしっていう語。
かん‐ざし【簪】
《「かみさ(髪挿)し」の音変化》 1 女性の髪飾りの一。前差し・中差し・後ろ差しがあり、平打ち・花かんざし・玉かんざしなどがある。掻頭(そうとう)。 2 冠(かんむり)の付属品。冠が落ちないよう...