此(こ)の親(おや)にして此(こ)の子(こ)あり
1 このような優れた親があってこそ、はじめてこんなにりっぱな子が生まれるのだ。また、子は親の性質を受けつぐものである。 2 (俗に1を誤用して)このような悪い親だから、こんな悪い子が生まれるのだ。
この‐かた【此の方】
[名]過去のある時から現在に向かっての期間。それ以来。また、現在までのある年月の間。「生まれて—見たことがない」「三年—忘れたことがない」 [代]三人称の人代名詞。「この人」のていねいな言い...
こ‐の‐かみ【兄/首/氏上】
《「子の上(かみ)」の意から》 1 長男。「—を箭田珠勝大兄(やたのたまかつのおひね)の皇子と曰す」〈欽明紀〉 2 兄。または、姉。「この男の—も衛府の督(かみ)なりけり」〈伊勢・八七〉 3 年...
このかみ‐ごころ【兄心】
兄らしい心。年長者らしい心遣い。「あまねく、人の—にものし給ひければ」〈源・柏木〉
この‐かん【此の間】
1 ある点からある点までの時間、または距離。このあいだ。「—約二時間が経過した」「—三日の行程」 2 ある事柄が経てきた時間。「—の消息は明らかでない」
この‐きみ【此の君】
竹の別名。→此君(しくん)「—はいづれの処の種ぞ、みやびやかに子猷(しゆう)の籬(まがき)に在りき」〈菅家文草・二〉
このくにのそら【この国の空】
高井有一の小説。昭和59年(1984)刊行。同年、第20回谷崎潤一郎賞受賞。
この‐くらい【此の位】
《「このぐらい」とも》程度・分量のおよそを指し示すさま。これほど。これくらい。この程度。副詞的にも用いる。「—の大きさ」「—が適当だ」「—大きいと運ぶのに大変だ」
こ‐の‐くれ【木の暗/木の暮れ】
木が茂ってその下が暗くなること。また、その時節・所。《季 夏》
このくれ‐しげ【木の暗茂】
暗くなるほど木の茂ること。また、その茂み。「多祜(たこ)の崎—にほととぎす来鳴きとよめばはだ恋ひめやも」〈万・四〇五一〉