うま・し【旨し/甘し/美し】
[形シク]満ち足りていて美しい、すばらしいと賛美する気持ちを表す。よい。すばらしい。「なんでふ心地すれば、かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ、—・しき世に」〈竹取〉
[形ク]「うまい」の文...
うまれ【生(ま)れ】
1 生まれること。出生(しゅっしょう)。誕生。「昭和の—」 2 生まれた所。出生地。「—は東京」 3 その人の生まれた家柄。素性。「医者の家の—」 4 生まれたときからの性質。天性。「お常は、亡...
うまれ‐うまれ【生まれ生まれ】
[副]生まれるとすぐに。「美しき娘を—出家にしたやうなものぢゃは」〈浮・胸算用・四〉
うみ‐づら【海面】
1 海上。うみのおもて。「幾日も—が見えていた」〈犀星・花〉 2 《「つら」は傍らの意》海辺。海または湖のほとり。「さる—に出でゐたる、ひがひがしきやうなれど」〈源・若紫〉
うみにいくるひとびと【海に生くる人々】
葉山嘉樹(はやまよしき)の長編小説。大正15年(1926)刊。貨物船の海上労働者たちが、しだいに階級意識に目覚めていく過程を描いた、プロレタリア文学の代表作。
うむが・し
[形シク]喜ばしい。めでたい。むがし。「その人の—・しき事、いそしき事を、遂にえ忘れじ」〈続紀宣命・七詔〉
う‐め・く【呻く】
[動カ五(四)]《「う」は擬声語。「めく」は接尾語》 1 痛さや苦しさのあまり、低い声をもらす。「下腹を押さえて—・く」 2 獣などが低くうなる。「番犬が—・く」 3 嘆息する。ため息をつく。「...
うめばち‐そう【梅鉢草】
ニシキギ科の多年草。山地の日当たりのよい湿地に生え、高さ10〜40センチ。根元から、長い柄のある円形の葉が多数出る。夏から秋に梅に似た白い5弁花を開く。《季 夏》
うら‐がなし・い【心悲しい】
[形][文]うらがな・し[シク] 1 なんとなく悲しい。もの悲しい。「—・い晩秋の景色」 2 心の中で、いとしく感じられる。「むらさきは根もかも終ふる人の児の—・しけを寝を終へなくに」〈万・三五...
裏釘(うらくぎ)を返(かえ)・す
1 裏側に突き出た釘の先を打ち曲げ、抜けないようにする。 2 念を押す。または、いっそう確かなものとする。「裏釘かへす詞詰、心にこたへて頼もしき」〈浄・兜軍記〉