びん【便】
1 人や荷物・手紙などをある場所まで運ぶこと。また、その手段。「飛行機の—がある」「午後の—で届く」「宅配—」「速達—」 2 都合のよい機会。よい方法。ついで。「侍のをのこども仕まつるもののうち...
よそおい【装い/粧い】
1 身なりや外観を整えること。美しく飾ること。また、その姿。よそい。「華やかな—の女性」「春らしい—で出掛ける」「—も新たに開店する」 2 目にしたようす。おもむき。風情(ふぜい)。「野山が秋の...
り‐ざん【離山】
[名](スル)《「りさん」とも》 1 鉱山から去ること。「炭鉱の閉鎖により—する」 2 僧・尼が寺から去ること。「—しける僧の坊の柱に」〈平家・二〉 3 他と離れてそびえる山。孤峰。「一の—あり...
よもぎ‐の‐やど【蓬の宿】
ヨモギなどが生え茂って荒れ果てた家。よもぎがやど。「玉しける庭に移ろふ菊の花もとの—な忘れそ」〈頼政集〉
りょう‐が【竜駕】
天子の乗用する車。りゅうが。「翌日—をめぐらして六波羅へなしまゐらせんとしけるを」〈太平記・三〉
よこ‐がみ【軸】
車の心棒。「こよなき—より引き落としけるに、轅(ながえ)ばかり出でたりける」〈落窪・二〉
わ・す【座す】
[動サ四]《「おわす」の音変化》「ある」「来る」などの意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「ああ猫殿は天性小食にて—・しけるや」〈延慶本平家・四〉 [動サ下二]に同じ。「大名達の—・せ...
よ‐ごも・る【世籠もる】
[動ラ四] 1 年が若く、将来性に富む。「少し—・りたる程にて、深山隠れには心苦しく見え給ふ人の御上を」〈源・総角〉 2 まだ世間を知らないでいる。「いまだ—・りておはしける時」〈大鏡・陽成〉
よこ‐がけ【横掛(け)】
1 横にして掛けること。 2 横幅の広い額や軸物の類。 3 刀や棒などで横ざまに切ったり打ったりすること。「腰の番(つがひ)を—に、ざっぷとかけてぞ落としける」〈浄・百日曽我〉
や‐どうな【矢だうな】
矢をむだに射ること。「ただ今の矢一つでは、敵(かたき)十人は防がんずるものを。罪つくりに、—に、とぞ制しける」〈平家・九〉