じっ【十】
⇒じゅう
じっ‐か【実価】
本当の価値。掛け値のない価。「お銀の容色(きりょう)をば、たしかに—の五倍も買冠(かいかぶ)っていて」〈紅葉・二人女房〉
じっ‐か【実科】
1 農業科・商業科など実用的なことを教える教科。 2 図工・音楽など、実技の訓練を主とする科目。
じっ‐か【実家】
1 自分の生まれた家。生家。また、父母の家。 2 旧民法で、婚姻または養子縁組によって他家にはいった者の、元の家。→実方(じつかた)1
じっ‐かい【十戒/十誡】
1 (十戒)仏語。 ㋐沙弥(しゃみ)・沙弥尼の守らなければならない10の戒め。不殺生・不偸盗(ふちゅうとう)・不淫・不妄語・不飲酒(ふおんじゅ)・不塗飾香鬘(ふとしょくこうまん)・不歌舞観聴・不...
じっ‐かい【十界】
仏語。悟りと迷いの視点から10種の境界を分けたもの。悟界は仏界・菩薩(ぼさつ)界・縁覚(えんがく)界・声聞(しょうもん)界、迷界は天上界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界。
じっかい‐ごぐ【十界互具】
仏語。十界の一つ一つが、互いに他の九界を備えているということ。地獄の衆生(しゅじょう)も仏となりうるし、仏も迷界の衆生となりうるという天台宗の説。
じっかい‐まんだら【十界曼荼羅】
日蓮宗で本尊とする、中央に南無妙法蓮華経の題目を大書し、それを囲んで諸尊や十界の名称を書いたもの。
じっ‐かく【実覚】
実際に感じられること。現実の感覚。「官能の—から杳(はる)かに遠からしめた状態」〈漱石・思ひ出す事など〉
じっか‐こうとうじょがっこう【実科高等女学校】
旧制の女子中等学校の一。家政に関する教科を主とした。明治43年(1910)に制度化され、昭和18年(1943)まで存続。