すずし【生絹】
1 まだ練らないままの絹糸。生糸(きいと)。 2 「きぎぬ」に同じ。「黄なる—の単衣(ひとへ)、薄色なる裳(も)着たる人の」〈源・蜻蛉〉
すず‐し【錫師】
錫、または鉛を用いて、徳利・鉢・茶壺などを作る人。
すず‐し【珠洲市】
⇒珠洲
すずし・い【涼しい】
[形][文]すず・し[シク] 1 温度や湿度が程よくて気持ちがいい。さわやかだ。「—・い木陰」《季 夏》「此あたり目に見ゆる物はみな—・し/芭蕉」 2 少し冷たくてひやりとする。「めっきり—・く...
涼(すず)しい顔(かお)
自分にも関係があるのに、他人事のように知らん顔をしているようす。 [補説]文化庁が発表した令和4年度「国語に関する世論調査」では、「涼しい顔をする」を、本来の意味とされる「関係があるのに知らんぷ...
涼(すず)しき方(かた)
清らかで気分さわやかな世界。極楽浄土。地獄を焦熱の所とみるのに対していう。「いかなる所におはしますらむ。さりとも—にぞと思ひやり奉るを」〈源・総角〉
涼(すず)しき道(みち)
極楽浄土に行く道。また、極楽浄土。「出立(いでたち)いそぎをのみおぼせば、—にもおもむき給ひぬべきを」〈源・椎本〉
すずしさまねく‐たま【涼しさ招く玉】
《中国、燕の昭王が持っていた玉が涼気をもたらしたという故事から》涼しさを招きよせるという玉。「石の上に落ちたる滝のかずかずに—と見えつつ」〈夫木・九〉
すずし・む【涼しむ/清しむ】
[動マ下二] 1 涼しくする。「夏の極めて暑き折には枕や座をあふいで—・めて」〈伽・二十四孝〉 2 心をしずめ慰める。また特に、祭事を行って神を慰める。「夜の鼓の拍子を揃へて—・め給へ」〈謡・高砂〉
すずしめ【清しめ】
神の心をしずめること。また、そのための神楽(かぐら)など。「何と神を—の御酒は無きか」〈鷺流狂・鉢叩〉