英国のイングランド北西部のアイリッシュ海沿岸にある原子力複合施設。1940年代に核兵器用プルトニウム生産施設としてウィンズケールの名称で建設され、その後、商用原子力発電所・再処理工場などが併設された。再処理工場は1952年の操業開始以降、1970年代をピークとして、放射性物質を含む大量の廃液や気体を環境に放出し続けた。また、1957年にはINESのレベル5に相当する原子炉事故を起こしている。軍用施設は1970年代、商用原子力発電所は2003年に運転を停止。MOX燃料を生産する再処理工場が稼働を続けている。