こ‐な‐た【此方】
[代] 1 近称の指示代名詞。ある地点より話者のいる地点に近い場所・方向などを示す。こちら。こっち。「山の—」「静に—を振り向いて」〈二葉亭訳・あひゞき〉 「—へ給はらん」〈平家・一一〉 2 二...
こね‐かえ・す【捏ね返す】
[動サ五(四)] 1 何回も繰り返してこねる。こねくりかえす。「そば粉をなん回も—・す」 2 物事をあれこれいじくりまわす。「どう腹の中で—・しても、つまりおとよさんは憎くない」〈左千夫・隣の嫁...
こ‐ねり【木練り】
「木練り柿」の略。《季 秋》「是は彼方(をちかた)でも—と申して、一(いち)うまい柿でござる」〈虎寛狂・合柿〉
こ‐みじか・し【小短し】
[形ク] 1 てみじかである。簡単である。「取組は御屋形の御意でござると—・く、わけも聞こえる、道もたつ」〈浄・反魂香〉 2 普通より短めである。「—・き大小を、落指(おとしざし)にさして」〈洒...
ごう【剛/豪】
[名・形動]《古くは「こう」》力が強いこと。勇ましいこと。また、そのさま。「柔よく—を制す」「—の者」「賊中の—なる者でございましょうな」〈芥川・戯作三昧〉
ござ‐あ・る【御座有る】
[動ラ四] 1 「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「それにゆるりと—・れ」〈虎清狂・泣尼〉 2 「ある」の意の尊敬語。おありになる。「やがてお大名にならせらるる御瑞相が—・るほど...
ござい・す【御座いす】
[動サ特活]《「ございやす」の音変化》 1 「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。「芸者しゅにおかよといふは—・せん」〈洒・一目土堤〉 2 (補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でござ...
ござ‐そうろ・う【御座候ふ】
[動ハ四]《「ござある」の「ある」を「候ふ」にしたもの》 1 「ござある」の尊敬語・丁寧語。いらっしゃいます。ございます。「山居し給ふお僧の—・ふが」〈謡・芭蕉〉 2 (補助動詞)補助動詞「ござ...
ござり‐や・す【御座りやす】
[動サ特活]《動詞「ござる」に丁寧の助動詞「やす」が付いてできた語》 1 「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「与平様はどこにぞ。顔が見たい。—・せ」〈浄・寿の門松〉 2 「ある」の意の...
ござりん・す【御座りんす】
[動サ特活]《「ござります」の音変化》 1 「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「成程奥の間に、今よう休んで—・す」〈浄・金短冊〉 2 「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「曽根...