え
[間助]呼びかけの語または文末に付く。 1 ㋐親しみを込めて問いかける意を表す。「これからはどうしていくつもりだ—」〈二葉亭・浮雲〉 「敵(かたき)は誰でござんす—」〈浄・盛衰記〉 ㋑親しみを込...
おう‐どう【横道】
[名・形動] 1 人間としての正しい道に外れていること。また、そのさま。よこしま。邪道。「この思いもよらない出来事には、いくら—な良秀でも、ぎょっと致したのでございましょう」〈芥川・地獄変〉 2...
いか‐つ【厳つ】
[名・形動]《中世・近世語》いかついさま。荒々しいさま。また、そのような態度や行為。「駈出(かけで)の山伏と申すものは—な物でござる」〈虎寛狂・禰宜山伏〉
おく‐ぐち【奥口】
1 家の奥へ通じる出入り口。「時に—ざざめいて、はや御立ちと」〈浄・丹波与作〉 2 反物の巻き口には品質のよい部分を出し、織りむらなどのある部分は奥のほうに巻き込んでごまかすこと。「絹物に—せず...
おお‐やけ【大宅】
[名]大きな家。富裕な家。資産家。金持ち。「また小林という—もあった」〈中野重治・梨の花〉 [形動]《近世語》富裕なさま。「こなたは—な事でござれば」〈虎寛狂・米市〉
おお‐びき【大引き】
1 床板および根太を支える横材。尾引き。 2 めくりカルタを三人でするとき、最後に札をめくる番に当たる者。「ことに拙者は—でござれば」〈黄・孔子縞〉
いし‐の‐ひ【石の火】
1 火打ち石をこすって出す火。また、瞬間的なもの、はかないもののたとえ。「—よりもまだはかないは人の命でござる」〈虎寛狂・布施無経〉 2 石から出ると考えられた火。「春のわらびに雪消え、—に氷解...
い‐がた【鋳型】
《古くは「いかた」とも》 1 鋳物を鋳造するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型。砂型・金型がある。 2 活字の鋳造のときに、母型(ぼけい)とともに用い、体部を作る型。 3 遺伝の際、転写のもとに...
おじゃ・る
[動ラ四]《「おいである」の音変化》 1 「来る」「行く」「居る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。「身どもがよい所へやって進ぜう。こちへ—・れ」〈虎清狂・猿座頭〉 「木曽殿ハ…信濃国ニ—・...
あすば・す【遊ばす】
[動サ四]《「あそばす」の音変化》 1 「する」の尊敬語。なさる。「お孫さまが痘瘡(おやく)を—・したさうでございますね」〈滑・浮世風呂・三〉 2 (補助動詞)動詞の連用形に接頭語「お」の付いた...