なわ‐とり【縄取り】
《「なわどり」とも》罪人を縛った縄の端を持って、逃げないように警護すること。また、その役。「大納言殿、—にひかへられて、中門へ出で給ふ」〈太平記・一三〉
なわない【縄綯】
狂言。太郎冠者が主人のばくちの賭(か)け物として他家へやらされるが働かず、戻ってきて縄をないながらその家の悪口を並べたてる。しばらくすると他家の主人がいつのまにか後ろにいるので逃げ回る。
なわ‐ながとし【名和長年】
[?〜1336]南北朝時代の武将。伯耆(ほうき)の人。前名、長高。元弘3=正慶2年(1333)後醍醐天皇が隠岐(おき)を脱出するとこれを船上山(せんじょうざん)に迎えて鎌倉幕府軍と敵対。建武政権...
縄(なわ)に掛(か)か・る
犯人が縄で縛られる。罪人などが捕らえられる。「手配犯が—・る」
なわ‐ぬけ【縄抜け/縄脱け】
[名](スル)縛られている者が、縄をはずして逃げること。「—の術」
なわ‐のび【縄延び】
江戸時代、検地に使用する縄が、気候条件などにより延びること。また、そのため土地の実面積が、測量面積より大きくなること。
なわ‐のり【縄海苔】
縄のように細長い海藻。うみそうめん(アメフラシの卵塊)のことともいう。「海原の沖つ—うちなびき心もしのに思ほゆるかも」〈万・二七七九〉
なわのり‐の【縄海苔の】
[枕]なわのりは引くと切れやすい意から、「引けば絶ゆ」にかかる。「—引けば絶ゆとや」〈万・三三〇二〉
なわ‐のれん【縄暖簾】
1 「縄簾(なわすだれ)1」に同じ。 2 《店先に1を下げたところから》居酒屋・一膳飯屋などのこと。「—で一杯やる」
なわ‐ばしご【縄梯子】
縄で作ったはしご。平行する2本の太縄に、横に踏み木をつけ、一端につけた鉤(かぎ)を高所にひっかけて用いる。