つるばみ【橡】
1 クヌギ、またはその実のどんぐりの古名。〈和名抄〉 2 1の実またはその梂(かさ)を煮た汁で染めた色。灰汁(あく)媒染して薄茶色、鉄媒染して焦げ茶色や黒色に染める。また、その色の衣服。 ㋐奈良...
てこ‐まい【手古舞】
《「梃子前(てこまえ)」からという》江戸の祭礼で余興に行われた舞。のち舞は絶え、特殊な男装をした女性が、男髷(おとこまげ)に片肌ぬぎで腹掛け・たっつけ袴(ばかま)・脚絆(きゃはん)などをつけ、紺...
どん‐ぐり【団栗/橡】
クヌギ・カシワ・コナラ・カシなどのブナ科植物の実。球形や卵形で堅く、下方を殻斗(かくと)が包む。《季 秋》「—の寝ん寝んころりころりかな/一茶」
ぬぎ‐か・ける【脱(ぎ)掛ける】
[動カ下一][文]ぬぎか・く[カ下二] 1 衣服を脱ぎはじめる。途中まで脱ぐ。「—・けたコートをまた着直す」 2 衣服を脱いで物や肩に掛ける。「我が身は竹の林にあらねどもさたが衣を—・くるかな」...
ぬぎ‐す・てる【脱(ぎ)捨てる】
[動タ下一][文]ぬぎす・つ[タ下二] 1 衣服や履物などを脱いでそのままにしておく。「コートを—・てる」 2 古い考え方や習慣などを捨て去る。「旧弊を—・てる」
のち‐の‐あした【後の朝】
男女が会って一夜をともにした翌朝。きぬぎぬ。後朝(ごちょう)。のちのあさ。「—は残りおほかる心地なむする」〈能因本枕・一三九〉
はて‐の‐とし【果ての年】
忌みや喪が明けた年。「円融院の御—、みな人御服ぬぎなどして」〈枕・一三八〉
ははそ【柞】
1 コナラの別名。古くは近似種のクヌギ・ミズナラなどを含めて呼んだらしい。また、誤ってカシワをいうこともある。《季 秋》 2 《語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。「いかにせ...
ふし‐むし【五倍子虫】
1 五倍子を作るアブラムシの総称。ヌルデノミミフシなど。 2 広く、虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)を作る昆虫の総称。イスノキにつくイスノフシアブラムシ、クヌギにつくクヌギノイガタマバチなど。
ふじ‐の‐たもと【藤の袂】
藤衣(ふじごろも)のたもと。喪服のたもと。また、藤衣。「くちなしの花色衣ぬぎかへて—になるぞ悲しき」〈右京大夫集〉