のり‐こぼ・る【乗り溢る】
[動ラ下二]牛車(ぎっしゃ)に女房たちが大勢で乗って、その着物の一部が外へはみ出る。また、あふれるくらい大勢で乗る。「よろしき女車のいたう—・れたるより」〈源・葵〉
のり‐こみ【乗(り)込み】
1 乗り物に乗り込むこと。「乗船切符を買い、さあ—と云うときに」〈福沢・福翁自伝〉 2 能の演技の型の一。右手の扇を上げて前にゆっくりと下ろし、前進する足を止めるとともに拍子を踏むこと。 3 江...
のり‐こ・む【乗(り)込む】
[動マ五(四)] 1 乗り物に乗ってその中へはいる。「車で現地に—・む」 2 乗客や乗員が乗り物の中へはいる。「通勤の客がいっせいに電車に—・む」 3 敵の領分などに、勇んで入り込む。「大挙して...
のり‐ごこち【乗(り)心地】
乗ったときの気分。乗った感じ。「—のいい車」
のり‐ご・つ【詔つ/令つ】
[動タ四]《名詞「の(宣)りごと(言)」の動詞化》仰せられる。のたまう。「諸国に—・ちて、船舶を造ら俾む」〈崇神紀〉
のり‐ごと【宣り言/告り言/詔/令】
天皇のおおせ。みことのり。のりごち。「祠官(かむつかさ)に—して」〈熱田本垂仁紀〉
のり‐しず・める【乗(り)静める】
[動マ下一][文]のりしづ・む[マ下二]あばれ馬などを、乗っておとなしくさせる。「いれこんだ馬を騎手が—・める」
のり‐しろ【糊代】
1 紙などをはりあわせるとき、のりをつける部分。 2 人や組織が柔軟に融通を利かせることのできる範囲のたとえ。遊び。ゆとり。「—が広い」「住宅ローン返済に—のある資金計画を立てる」
のり‐じ【乗(り)地】
1 調子に乗ること。調子に乗ってしゃべること。「少し—に声をはずますれば」〈一葉・われから〉 2 「乗り気」に同じ。「父が…余り—になったもんだから」〈木下尚江・良人の自白〉 3 謡曲で、大ノリ...
のり‐じ【糊地】
漆器で、木地に糊と胡粉(ごふん)または砥(と)の粉を混ぜて塗り、下地とするもの。糊下地。