しなず‐がい【死なず甲斐/不死甲斐】
[形動]《近世語》死なずにすんだのが幸いというほどの、ひどいしうちにあうさま。「あげくには—な目にあうて、一分(いちぶん)はすたった」〈浄・曽根崎〉
背負(しょ)い投(な)げを食(く)・う
相手を信じていたのに、最後のところでだまされたり裏切られたりしてひどい目にあう。
吝(しわ)ん坊(ぼう)の柿(かき)の種(たね)
柿の種のような、何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちんぼう。吝嗇家(りんしょくか)をののしっていう言葉。
正直者(しょうじきもの)が馬鹿(ばか)を見(み)る
悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らないことをいう。正直者が損をする。
だい‐ねつ【大熱】
1 非常に高い体温。高熱。「この半月の—にからだはさながら燃えがらのごとくなって」〈蘆花・思出の記〉 2 ひどい暑さ。炎熱。大暑。
だまし‐うち【騙し討ち】
だましておいて、不意に討ち取ること。油断させておいて、いきなりひどい仕打ちをすること。「—にあう」
なみだ‐の‐いろ【涙の色】
1 ひどい悲しみや憤りのときに流すという、血のような涙の色。「いにしへを恋ふる—に似てたもとに散るは紅葉なりけり」〈山家集・中〉 2 涙を流し泣くようす。「先非を悔ゆる父が心、—にも見ゆらんもの...
ど‐つぼ
(「どつぼにはまる」の形で)ひどい状態になること、最低の状態であることを表す。 [補説]「土壺」「ど壺」などとも書く。
なか・せる【泣かせる】
[動サ下一][文]なか・す[サ下二] 1 泣くようにさせる。「泣きたいだけ—・せる」 2 ひどい仕打ちをして、泣きたくなるほど苦しめる。「親を—・せるようなことはするな」 3 泣きたくなるほどの...
なかさ◦れる【泣かされる】
[連語] 1 苦しめられたり困らせられたりする。ひどい目にあわされる。「数学にはさんざん—◦れた」 2 涙が出るほどひどく感動させられる。「—◦れるシーンだね」