ほっけ【𩸽】
アイナメ科の海水魚。全長約40センチ。体は細長く、尾びれの後縁が深く二またに分かれている。体色は灰褐色に暗色の不規則な横帯がある。東北・北海道の沿岸に産する。食用。《季 春》
ほっ‐け【北家】
藤原氏四家の一。不比等(ふひと)の二男房前(ふささき)を祖とする。四家のうち最も栄えた。のちの摂関家の系統。
ほっ‐け【法華】
「法華宗」の略。 「法華経(ほけきょう)」に同じ。
ほっけ‐いちじょう【法華一乗】
仏語。法華経に説かれる一乗の教え。一乗には、声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)の二乗および菩薩(ぼさつ)を加えた三乗の実践法がいずれも融合されているということ。
ほっけ‐いっき【法華一揆】
戦国時代、京都の町衆を中心とする法華宗(日蓮宗)徒によって起こされた一揆。幕府・大名や一向宗徒と衝突、山科本願寺を焼き払うなどして勢力を張ったが、天文5年(1536)の天文法華の乱で衰えた。
ほっけ‐え【法華会】
法華経を講説する法会。法華八講・法華十講などがある。東大寺・興福寺のものや比叡山延暦寺の霜月会などが有名。
ほっけ‐きょう【法華経】
⇒ほけきょう(法華経)
ほっけげんぎ【法華玄義】
中国、隋代の仏教書。天台智顗(ちぎ)が講述し、灌頂が筆録。20巻。法華三大部の一とされ、妙法蓮華経という経題の奥深い意義を論じたもの。妙法蓮華経玄義。玄義。
ほっけ‐さんだいぶ【法華三大部】
⇒三大部1
ほっけ‐ざんまい【法華三昧】
《「ほっけさんまい」とも》仏語。法華経を通して真理に悟入する方法。天台宗で、法華経・観普賢経によって真理を観ずること。また、その境地に達するために法華経などを音読すること。