ほと・びる【潤びる】
[動バ上一][文]ほと・ぶ[バ上二]水けを含んでふくれる。ふやける。「干した貝が水に—・びるように」〈鴎外・山椒大夫〉
ほと・ぶ【潤ぶ】
[動バ上二]「ほとびる」の文語形。
ほと‐ほと
[副]戸などをたたく音や、斧(おの)で木を切る音などを表す語。「父が—と扉をたたいて」〈康成・青い海黒い海〉 「宮造る飛騨の匠の手斧(てをの)音—しかるめをも見しかな」〈拾遺・雑恋〉 [名]...
ほと‐ほと【殆/幾】
[副] 1 困り果てた、また、うんざりした気持ちを表す語。まったく。つくづく。「弟には—手を焼いている」 2 ほとんど。「或いは稗史体と—相類似するものあり」〈逍遥・小説神髄〉 3 すんでのこと...
ほとほと・し【殆し/幾し】
[形シク] 1 ほとんどそうなるところである。「漕げども漕げどもしりへ退(しぞ)きに退きて—・しく打ちはめつべし」〈土佐〉 2 もう少しで死ぬところである。「小さくて病して—・しかりけるに」〈宇...
ほとぼり【熱り/余熱】
1 さめきらずに残っている熱。余熱。「かまどに—が残る」 2 高ぶった感情や興奮などのなごり。「いまだ—のさめやらぬ面持ち」 3 事件などがおさまったのち、しばらく残っている世間の関心。「—がさ...
ほとぼ・る【熱る】
[動ラ五(四)]熱を発する。熱くなる。「火箸ワマダ—・ッテイル」〈和英語林集成〉
ほと‐め・く
[動カ四]ほとほとと音を立てる。「障子などもごほめかしう—・くこそしるけれ」〈枕・二八〉
ほとり【辺/畔】
1 その付近。近辺。あたり。そば。「道の—」「子供の身の—の世話から言っても」〈藤村・新生〉 2 海や川・池などの水際。きわ。「川の—を散歩する」 3 はし。はずれ。辺際。「—の土(くに)いまだ...
ほとり【熱り】
熱くなること。熱を帯びること。また、熱。「—ヲ冷マス」〈和英語林集成〉