いよし
女性が手紙の最後に用いた語。いよいよ。ますます。いよよ。「袖(そで)から渡す一結び片仮名のより五大力、—とまではほの見ゆる」〈浄・三世相〉 [補説]「いよ〱」の反復記号「〱」を「し」に誤った語と...
いよよ【愈】
[副]《「いよいよ」の音変化》ますます。いっそう。「昔見し象(きさ)の小川を今見れば—さやけくなりにけるかも」〈万・三一六〉
いら・れる【焦れる/苛れる】
[動ラ下一][文]いら・る[ラ下二]心が落ち着かないで、いらだつ。「身は弥々(いよいよ)危く心は益々—・れる」〈風葉・下士官〉 「心もとなけれど、なほなほとうちつけに—・れむも様あしければ」〈源...
うたた【転】
[副] 1 ある状態が、どんどん進行してはなはだしくなるさま。いよいよ。ますます。転じて、そうした状態の変化を前にして心が深く感じ入るさまにいう。「—同情の念に堪えない」 2 (「うたたあり」の...
うた‐だの・し【転楽し】
[形シク]非常に楽しい。いよいよ楽しい。「この御酒(みき)の御酒のあやに—・し」〈記・中・歌謡〉
うろん‐もの【胡乱者】
怪しい人間。うさんくさい者。「やあ、いよいよ—、なかなか大抵では白状致すまい」〈浄・忠臣蔵〉
えて‐かって【得手勝手】
[名・形動]他人のことは考えず、自分に都合のよいように行動すること。また、そのさま。わがまま。「—が過ぎる」「—な注文」
おおきみ‐すがた【大君姿】
諸王が衣冠・束帯の正装でなく、直衣(のうし)を着た、くつろいだ姿。「しどけなき—、いよいよたとへむものなし」〈源・行幸〉
おお‐みや【大宮】
1 ㋐神の御座所。神社。「今年—および大寺をつくらしむ」〈舒明紀〉 ㋑天皇の御所。皇居。「天皇(すめろき)の神の尊の—はここと聞けども」〈万・二九〉 2 《「おお」は年をとった人、「みや」は身分...
おし‐つま・る【押(し)詰(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 事態・時日などに余裕がなく、目前に迫ってくる。切迫する。「情勢が—・る」 2 年の暮れに近づく。「今年もいよいよ—・りまして」