我(われ)に返(かえ)・る
1 気を失っていたのが正気づく。「ほおをたたかれて—・る」 2 他に気を取られていたのが、本心に返る。「興奮がさめて—・る」
我(われ)にて
自分の経験で。「春はなほ—知りぬ花盛り心のどけき人はあらじな」〈拾遺・春〉
我(われ)にもあら◦ず
1 われを忘れて。無我夢中で。「—◦ず言い訳しようとしたのを」〈康成・伊豆の踊子〉 2 自分であるという気がしない。人心地がしない。「御子は—◦ぬけしきにて」〈竹取〉 3 本心からでなく。しぶし...
我(われ)にもなく
無意識のうちに。我を忘れて。「—涙を流す」
われ‐のこり【割れ残り】
過去に発生した地震の震源域で、プレートの岩盤が破壊されずに残った領域。 [補説]嘉永7年(1854)の東海地震(安政東海地震)が熊野灘から駿河湾にかけての領域を震源域として発生したのに対し、昭和...
われは‐がお【我は顔】
自分こそはという思い上がった顔つき。また、得意そうなようす。「—にて家のうちを飾り、人に劣らじと思へる」〈源・帚木〉
我(われ)はと思(おも)・う
自分こそはと、気負ったりうぬぼれたりする。「所につけて—・ひたる女房の」〈枕・三〉
われはわれ【我は我】
大谷句仏の句集。昭和13年(1938)刊行。
われ‐ひと【我人】
自分と他人。また、自分も他人も。「—共にいそがしき十二月二十六日の夜」〈太宰・新釈諸国噺〉
われ‐ぼめ【我褒め】
自分で自分をほめること。自慢。自賛。「われらは十傑、われらは十二使徒と擅に見たてしての—」〈鴎外・うたかたの記〉