《ゼノンがストア‐ポイキレ(彩色柱廊)で講義したことに由来》キプロスのゼノンが前3世紀初頭に創始したギリシャ哲学の一派。哲学は論理学・自然学・倫理学の3部門からなるが、これらは相互に分かちがたく結びついて愛知を構成する3要素となり、人間生活における一切のことに正しく対処するための実践的知識を求めることであった。ストイックといわれる禁欲主義的心情をもち、世界市民主義を唱えた。ゼノンのほかに古ストア学派のクリュシッポス、中期ストア学派のパナイティオス・ポセイドニオス、後期ストア学派のセネカ・エピクテトス・マルクス=アウレリウスなどがいる。ストア派。