やく‐と【役と】
[副] 1 一つのことに専念するさま。もっぱら。ひたすら。「酒を造り置きて、他のことにも使はずして、—蜂にのませてなむこれを祭りける」〈今昔・二九・三六〉 2 はなはだ。やけに。たいそう。「—足...
や‐がすり【矢絣/矢飛白】
矢羽根の模様を表した絣柄。矢筈(やはず)絣。
やえ‐ざくら【八重桜】
1 八重咲きのサトザクラ。ヤマザクラから変化したもので、桜の中では遅く開花し、花色は白・紅・緑黄など。ぼたんざくら。《季 春》「奈良七重七堂伽藍—/芭蕉」 2 女房装束で、五衣(いつつぎぬ)に桜...
もの‐さび・れる【物寂れる】
[動ラ下一]なんとなくさびれた感じになる。「—・れた町はずれ」
もて‐はな・る【もて離る】
[動ラ下二] 1 遠く離れる。遠ざかる。「大臣のけ近う見給へば、いかなるぞとも聞こえつべけれど—・れ給へればこそ」〈宇津保・国譲下〉 2 関係をもたない。故意に避ける。「—・れたるさまにのみ言ひ...
めっ‐ぽう【滅法】
[名]仏語。 1 因縁によって生じたのではないもの。無為法。 2 涅槃(ねはん)のこと。 [形動][文][ナリ]道理にはずれるさま。常識を超えているさま。「是豈—なる間違いにあらずや」〈逍遥...
め‐ら【目ら】
目。まなこ。「我(あ)が—はますみの鏡我が爪はみ弓の弓弭(ゆはず)」〈万・三八八五〉
め‐どう【馬道】
殿舎と殿舎を結ぶために設けた厚板を敷いた簡単な通路。馬を中庭まで引き入れるときには、一部を取りはずせるようにした切馬道(きりめどう)を用いた。のちには長廊下の称。
もぎ‐どう【没義道/無義道】
[名・形動]人の道にはずれてむごいこと。非道なこと。また、そのさま。不人情。「田舎の客から—に金を絞りとる場面なども」〈里見弴・安城家の兄弟〉
めん‐よ【面妖】
[名・形動]《近世語》「めんよう(面妖)」の音変化。「当代女郎のこころ、男の色にもまよはず—な事の」〈浮・御前義経記・一〉