えいがたいがいしょう【詠歌大概抄】
安土桃山時代の注釈書。6巻2冊。細川幽斎著。天正14年(1586)成立。「詠歌大概」の三条西実枝の講義による聞き書きと、「秀歌之体大略」の注解を収めたもの。詠歌大概聞書。
おいえ‐りゅう【御家流】
1 和様書道の流派の一。江戸時代、幕府の文教政策で広く一般に流布した青蓮院(しょうれんいん)流をいう。 2 香道の流派の一。三条西実隆(さんじょうにしさねたか)が創始。
さねたかこうき【実隆公記】
三条西実隆の日記。文明6年(1474)から天文5年(1536)に至る自筆本が現存。応仁の乱後の幕府・朝廷の動向、公家の私生活などを知ることができる。
さんじょうにし【三条西】
姓氏の一。藤原北家閑院流。南北朝時代の正親町(おおぎまち)三条実継の二男公時に始まる。西三条ともいう。 [補説]「三条西」姓の人物三条西実隆(さんじょうにしさねたか)三条西季知(さんじょうにしす...
さんじょう‐りゅう【三条流】
和様書道の流派の一。青蓮院(しょうれんいん)流の分派で、三条西実隆(さんじょうにしさねたか)を祖とする。
さん‐だいじんけ【三大臣家】
江戸時代、大臣にまで昇進できる家柄の三家。中院(なかのいん)家・正親町三条(おおぎまちさんじょう)家・三条西(さんじょうにし)家の称。
しちきょう‐おち【七卿落ち】
文久3年(1863)8月18日の政変で、公武合体派に敗れた尊王攘夷派の公卿、三条実美(さんじょうさねとみ)・三条西季知(さんじょうにしすえとも)・東久世通禧(ひがしくぜみちとみ)・壬生基修(みぶ...
しの‐そうしん【志野宗信】
室町中期の香道家。志野流の祖。磐城(いわき)の人。通称、三郎右衛門。三条西実隆に香道を学び、足利義政(あしかがよしまさ)に仕えた。生没年未詳。
しはん‐け【師範家】
学問や技芸の口伝・秘事を代々受け継いで皇室や幕府の師範となった家。和歌では二条・冷泉(れいぜい)・京極・飛鳥井(あすかい)・三条西、蹴鞠(けまり)では飛鳥井・難波・冷泉・綾小路、書では清水谷・持...
せつぎょくしゅう【雪玉集】
室町時代の三条西実隆の私家集。広本18巻は寛文10年(1670)刊。題詠と法楽歌(ほうらくか)が大部分を占める。聴玉集。