ぎす‐ぎす
[副](スル) 1 やせていて、やわらかみやふくらみに乏しいさま。「—したからだつき」 2 親しみにくいさま。無愛想で、冷たい感じがするさま。「—した世の中」「性格が—している」
くがい‐しらず【公界知らず】
世の中のことがわからないこと。また、その人。「汝がやうなる—には」〈咄・醒睡笑・二〉
草(くさ)も揺(ゆ)るが◦ず
まったく風がないさまや暑いさま、また、世の中が太平であるさまのたとえ。草木も揺るがず。「深山路の—◦ぬ法の秋風」〈拾玉集・二〉
くだり‐ゆ・く【下り行く】
[動カ五(四)] 1 坂道などを下っていく。また、都から地方へ行く。 2 世の中が末となっていく。おとろえていく。「—・く運は誰が導きの薄命道」〈一葉・やみ夜〉
くらべ‐ぐる・し【比べ苦し】
[形シク] 1 くらべにくい。比較しにくい。「世の中や、ただかくこそとりどりに—・しかるべき」〈源・帚木〉 2 相手になりにくい。つきあいにくい。「院も、—・しう、堪へがたくぞ思ひ聞こえ給ひける...
くろう‐にん【苦労人】
苦労を経験して、世の中の事や人情に通じている人。
けい‐かく【圭角】
《「圭」は玉の意》 1 玉(ぎょく)のとがったところ。玉のかど。 2 性格や言動にかどがあって、円満でないこと。「世の中の辛酸を嘗めつくして、其(その)—がなくなって」〈花袋・田舎教師〉
けい‐じょう【景情/景状】
世の中や自然のありさま。情景。
け‐かつ【飢渇】
食べ物や飲み物が欠乏すること。きかつ。けかち。「二年が間世の中—してあさましき事侍りき」〈方丈記〉
けしから◦ず【怪しからず】
[連語]《形容詞「け(怪)し」の未然形+打消しの助動詞「ず」》 1 特に何ということもない。たいしたことがない。「世の中のかくはかなければ、—◦ぬ童(わらはべ)の行く先思ひやられて」〈宇津保・春...