あ‐せい【阿世】
世間の人におもねること。世俗にこびへつらうこと。→曲学阿世「売文—以て当世の寵児たるを争う鄙心(ひしん)を」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に告ぐ〉
いと・う【厭う】
[動ワ五(ハ四)] 1 嫌って避ける。嫌がる。「団体行動を—・う」「どんな苦労も—・わない」 2 かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。「おからだをお—・いください」「元よ...
うた‐ざいもん【歌祭文】
近世俗曲の一。死刑・情死などの事件やその時々の風俗をつづった文句を、門付け芸人が三味線などの伴奏で歌って歩いた。山伏が錫杖(しゃくじょう)を振り鳴らし、ほら貝を吹いて、神仏の霊験を唱え歩いた祭文...
うんしん‐げっせい【雲心月性】
雲や月のように高く澄んだ心。世俗の名誉や利益を求めようとしない、無欲で清らかな心。
縁(えん)を離(はな)・る
世俗との関係を断つ。「—・れて身を静かにし」〈徒然・七五〉
おこ‐がまし・い【痴がましい/烏滸がましい】
[形][文]をこがま・し[シク] 1 身の程をわきまえない。差し出がましい。なまいきだ。「先輩をさしおいて—・いのですが…」 2 いかにもばかばかしい。ばかげている。「世俗のそらごとを、ねんごろ...
お‐ぼうさん【御坊さん】
1 僧を敬い親しんでいう語。 2 世俗のことに通じていない人。「所帯向の事は一向—であったから」〈紅葉・多情多恨〉 3 男の子を親しんでいう語。お坊ちゃん。「これ—、おまんひとつあげやせう」〈滑...
かい‐き【開基】
[名](スル) 1 物事のもとを開くこと。基礎を築くこと。「ビホロ町では、…—六十六周年、町制施行三十周年の祝典が催される」〈武田泰淳・森と湖のまつり〉 2 仏寺または一宗派を創立すること。また...
かみ‐うた【神歌】
1 神をたたえ、神力の発揚を期してうたう歌。「—を歌ひ給ひければ、天照大神(あまてらすおほむかみ)是にめで給ひて」〈太平記・二五〉 2 平安後期の雑芸(ぞうげい)の一。本来、神楽歌の直系であるが...
かん‐きょ【閑居/間居】
[名](スル) 1 世俗を逃れて心静かに暮らすこと。また、その住まい。「田舎に—する」 2 暇でいること。何もしないでぶらぶらしていること。「小人—して不善をなす」