あり‐つつ‐も【在りつつも】
[連語]いつも変わらず。このままでずっと。「安太多良(あだたら)の嶺(ね)に伏すししの—我(あれ)は至らむ寝処(ねど)な去りそね」〈万・三四二八〉
いのり【祈り/祷り】
1 神仏に請い願うこと。祈祷(きとう)。祈願。「—を捧げる」 2 能の働事(はたらきごと)の一。山伏や僧(ワキ)が鬼女(シテ)を降伏するさまを演じるもの。小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太...
うつ‐ぶ・す【俯す】
[動サ五(四)] 1 顔やからだの前面を下に向けて伏すか倒れるかする。「ベッドに—・す」 2 下を向く。うつむく。「伏し目になりて—・したるに」〈源・若紫〉
[動サ下二]「うつぶせる」の文語形。
うねり
1 緩く曲がりくねること。「—を打つ」 2 大きく起伏する海の波。波長が長く、波の山が丸い波。低気圧や台風のときに発生。「—が高くなる」 [補説]「時代のうねり」などのように比喩的にも用いる。
え・し【良し/善し/好し】
[形ク]《「よし」の古形》よい。「さ雄鹿の伏すや草むら見えずとも児(こ)ろが金門(かなと)よ行かくし—・しも」〈万・三五三〇〉
かき‐ふ・す【掻き伏す/掻き臥す】
[動サ四]伏す。うつぶす。横になる。また、うつむいて姿勢を低くする。「心安く思ひて、—・して逃ぐるを」〈今昔・二三・一五〉
[動サ下二]抱いて寝かす。「けはひにくからねば、—・せて、風のすく...
かり‐くら【狩倉/狩座/狩競】
1 狩猟をする場所。狩り場。「駒並(な)めて狩りする人は—の虎伏す野べぞゆかしかりける」〈散木集・九〉 2 狩猟。特に、鹿狩り。「今日の—むなしからめや」〈夫木・三六〉
がば‐と
[副]《古くは「がはと」、のちには「かばと」とも》 1 突然に激しい動作を起こすさま。勢いよく起き上がり、または倒れ伏すさま。がばっと。「—飛び起きる」 2 ぐさっと。「娘の剣を追っ取ってのんど...
き‐こう【帰降】
[名](スル)《「きごう」とも》敵に降伏すること。帰順。降参。
くっ‐ぷく【屈伏/屈服】
[名](スル)《古く「くつぶく」とも》 1 相手の強さ・勢いに負けて従うこと。力尽きて服従すること。「権力に—する」 2 相手を敬い平伏すること。〈日葡〉