おもて‐ざり【面去り】
連歌・俳諧で、懐紙の同一の面では一度使った語句を二度使わないこと。面嫌い。
おも‐み【重み】
1 目方の重いこと。また、その度合い。「雪の—で屋根がつぶれた」 2 その人や物事から受ける重厚な、また厳粛な感じ。「社長としての—をつける」「伝統の—」「—のある言葉」 3 気持ちのうえの負担...
おらがはる【おらが春】
江戸後期の俳諧俳文集。1冊。小林一茶著。文政2年(1819)成立。一茶死後25年たった嘉永5年(1852)刊。一茶57歳の年の元旦から歳末までの見聞・感想などを、長女の死を中心に発句を交えて記し...
オランダ‐りゅう【オランダ流】
1 オランダ伝来、またはその系統の流儀・学問など。「—の外科の所へやる」〈浮・万金丹・一〉 2 貞門(ていもん)の古風な俳諧を打破しようとした井原西鶴を中心とする一派の俳風。初め貞門一派がさげす...
おり【折(り)】
[名] 1 折ること。また、折ったもの。「線にそって—をつける」「九十九(つづら)—の坂」 2 薄い木の板などで浅く箱型に作った容器。料理や菓子などを詰める。折り箱。また、それに食べ物を詰めた...
かい【諧】
[常用漢字] [音]カイ(漢) 1 調和する。やわらぐ。「諧声・諧調・諧和/和諧」 2 冗談。ユーモア。「諧謔(かいぎゃく)/俳諧」 [名のり]なリ・ゆき
かいおおい【貝おほひ】
江戸前期の俳諧発句合わせ。1巻。松尾芭蕉編。寛文12年(1672)刊。当時の小歌(こうた)や流行詞などを用いた発句30番の句合わせに、その判詞を添えたもの。
かい‐かん【開巻】
1 書物を開くこと。また、書物の初めの部分。書きだし。「—第一ページの句」 2 遊戯的な俳諧で、作句を一座の前で公開すること。「応柳庵と源氏庵の評の年籠りを—するから」〈滑・七偏人・初〉
かいこくざっき【廻国雑記】
室町後期の紀行。聖護院門跡道興准后(どうこうじゅごう)著。文明18年(1486)6月、京都を出発し、翌年3月にかけて北陸・関東・奥州を遊歴したときのもの。簡略な記事に和歌・俳諧・漢詩などをまじえ...
かい‐し【懐紙】
1 畳んでふところに入れておく紙。臨時に書状や詩歌の料紙に用いたり、茶席で菓子を取り分けたり茶碗の縁などをふくのに用いたりする。ふところがみ。畳紙(たとうがみ)。 2 詩歌・連歌・俳諧を正式に記...