チャルメラ【(ポルトガル)charamela】
木管楽器の一。前面に七つ、背面に一つ指孔(ゆびあな)があり、先端はアサガオ状に開く。多く屋台の中華そば屋などが用いる。唐人笛。 [補説]「哨吶」「嗩吶」「南蛮笛」とも書く。
なん‐ばん【南蛮】
1 古代中国人が、インドシナをはじめとする南海の諸民族を卑しんで呼んだ語。南夷。→西戎(せいじゅう) →東夷(とうい) →北狄(ほくてき) 2 日本で室町末期から江戸時代にかけて、ベトナム・タイ...
なんばん‐え【南蛮絵】
桃山時代前後にポルトガル人やスペイン人がもたらした西洋画。また、それを模倣して描いたキリスト教的題材の絵画や、西洋風俗画。蛮絵。
なんばん‐がし【南蛮菓子】
ポルトガル・オランダなどから伝えられた菓子。コンペイトー・カステラ・ボーロなど。
なんばん‐がらし【南蛮辛子】
トウガラシの別名。南蛮。
なんばん‐きび【南蛮黍】
トウモロコシの別名。
なんばん‐ギセル【南蛮ギセル】
ハマウツボ科の一年草。ススキ・ミョウガ・サトウキビなどの根に寄生する。全体に赤褐色で、茎はほとんど地上に出ず、数枚の鱗片(りんぺん)状の葉がつく。秋、高さ15〜30センチの花柄を出し、淡紫色の筒...
なんばん‐ぎり【南蛮錐】
先端が螺旋(らせん)状になっていて、丁字形の柄を回して穴をあける錐。
なんばん‐しぼり【南蛮絞り】
粗銅中の銀を分離する精錬法。銀を含む粗銅に鉛を加えて溶かし、圧搾して鉛とともに銀を流出させる。このあと灰吹き法で銀を分離。天正19年(1591)ごろ、蘇我理右衛門が南蛮人から伝授されたという。南...
なんばん‐しゅう【南蛮宗】
室町末期から江戸初期にかけて、ポルトガル・スペインなどの宣教師により伝えられたキリスト教の称。天主教。キリシタン宗。→キリシタン