うど‐はま【有度浜】
静岡市有土山南麓の海岸。[歌枕]「年ふれば駿河なるてふ—のうとくのみなどなりまさるらむ」〈古今六帖・二〉
うみ‐べた【海辺】
《「うみへた」とも》うみべ。うみばた。「おほかたはわが名もみなと漕(こ)ぎ出でなむ世を—にみるめ少なし」〈古今・恋三〉
うら‐ない【占い】
うらなうこと。人の運勢、物事の吉凶、将来の成り行きを判断・予言すること。また、それを職業とする人。卜(ぼく)・筮(ぜい)・占星術・トランプ占い・人相見など、古今東西、さまざまの形式がある。うら。...
うら‐び・る
[動ラ下二]《「うらぶる」の音変化か。連用形の用例しかみられない》「うらぶれる」に同じ。「秋萩に—・れをれば」〈古今・秋上〉
うら・む【恨む/怨む/憾む】
[動マ五(四)] 1 ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を—・む」 2 自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。「世の中を—・む」 3 (憾む...
うら‐めずら・し【心珍し】
[形シク]清新な感じがして心ひかれる。なんとなく珍しい。和歌では「裏」「浦」との掛け詞として用いられる場合が多い。「わがせこが衣の裾を吹き返し—・しき秋の初風」〈古今・秋上〉
えいらく‐たいてん【永楽大典】
中国、明(みん)代の類書。2万2877巻、目録60巻。永楽5年(1407)成立。成祖(永楽帝)の命により、解縉(かいしん)らが編集。古今のあらゆる種類の書物を集め、その中から天文・地誌・陰陽・医...
えど‐は【江戸派】
賀茂真淵の門人、加藤千蔭(かとうちかげ)・村田春海(むらたはるみ)らを中心とする和歌の流派。歌風は古今調または新古今調。
えなんぼう【絵難房】
後白河法皇のころの人。どんな名画にも必ず非を見つけて悪口を言ったと「古今著聞集」に伝えられる。のちに、人の描いた絵に難癖をつける人をさしていうようになった。
えびす‐うた【夷歌】
1 歌曲の歌いぶりで、粗野な田舎風のもの。ひなぶり。「古今仮名序に貫之の書ける、天の浮橋の—と云ふは則ち連歌なり」〈筑波問答〉 2 狂歌。「おしなべて—大はやり」〈咄・一雅話三笑〉 [補説]古事...