うそ【嘯】
口をすぼめて息を強く出すこと。また、口笛。うそぶき。「貝をも持たぬ山伏が—を吹かうよ」〈虎明狂・柿山伏〉
うそ‐ふき【嘯】
狂言面の一。口笛を吹くように、口をとがらした形の面。蚊・タコ・キノコなどの精、案山子(かかし)などに用いる。里神楽のひょっとこ面の原形。
おき‐そ【息嘯】
《「そ」は「うそ(嘯)」の音変化》ため息。「大野山霧立ち渡る我が嘆く—の風に霧立ちわたる」〈万・七九九〉
かい‐しょう【海嘯】
1 海鳴り。 2 満潮の際、河口に入る潮波の前面が垂直の高い壁状になり、砕けながら川上に進む現象。河口が三角形状の川にみられ、中国の銭塘江(せんとうこう)、ブラジルのアマゾン川などに起こるものが...
ぎん‐しょう【吟嘯】
[名](スル) 1 詩歌をうたうこと。 2 嘆き悲しむ声を上げること。「鉄櫺(てつれい)の下に—せざるを得ず」〈織田訳・花柳春話〉
こ‐しょう【虎嘯】
[名](スル)虎がほえること。英雄・豪傑が世に出て活躍することのたとえ。「雄風の遥かに—して嶺松に抵(あた)る」〈菊亭香水・世路日記〉
しょう【嘯】
[音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]うそぶく 1 口をすぼめて声を出す。うそぶく。「嘯風/吟嘯・長嘯」 2 ほえる。うなる。「海嘯・虎嘯(こしょう)」
ちょう‐しょう【長嘯】
[名](スル)声を長く引いて、詩歌を吟じること。
つ‐なみ【津波/津浪/海嘯】
地震や海底火山の噴火などによって生じる非常に波長の長い波。海岸に近づくと急に波高を増し、港や湾内で異常に大きくなる。地震津波。→津波警報・注意報