いい‐まわ・す【言(い)回す】
[動サ五(四)] 1 遠まわしに言う。「—・した表現で真意がつかみにくい」 2 うまく言い表す。巧みに表現する。「仮名といふもの書きまぜず、むべむべしく—・し侍るに」〈源・帚木〉 3 言いふらす...
いじくり‐まわ・す【弄くり回す】
[動サ五(四)] 1 指先で、しきりに触ってもてあそぶ。「ペンダントを—・す」 2 はっきりした方針や目的もなく、物事にいろいろ手を加える。「法案を—・して骨抜きにする」
おいかけ‐まわ・す【追(い)掛け回す】
[動サ五(四)]逃げ回るものをあちこち追いかける。また、どこまでもしつこく追いかける。追っかけ回す。「サメが小魚を—・す」
おい‐まわ・す【追(い)回す】
[動サ五(四)] 1 逃げまわるもののあとを追いかける。また、しつこく追いかける。「猫がネズミを—・す」「静養先まで芸能記者が—・す」 2 休む間も与えずこき使う。酷使する。追い使う。「仕事に—...
おし‐まわ・す【押(し)回す】
[動サ五(四)] 1 「まわす」を強めていう語。 2 世の中に処していく。身を立てていく。「帰朝後も経済学で立派に—・される所では有るが」〈二葉亭・浮雲〉 3 ぐるりと取り巻く。「—・して火かけ...
おもい‐まわ・す【思い回す】
[動サ五(四)] 1 思いめぐらす。あれこれ思う。「—・してお玉は覚えずぞっとした」〈木下尚江・良人の自白〉 2 昔のことを思う。回顧する。「—・せば七年前、あの伯爵めに」〈露伴・あやしやな〉
かき‐まわ・す【掻き回す】
[動サ五(四)] 1 手や道具をある物の中に入れて、ぐるぐるまわす。「風呂の湯を—・す」 2 中のものをいじって、乱雑にする。「机の中を—・す」 3 混乱やもめごとを生じさせる。「彼の発言が会議...
かけ‐まわ・す【掛(け)回す】
[動サ五(四)] 1 まわり一面にかける。「紅白の幕を—・す」 2 全体にいきわたるようにかける。「仕上げにごま油を—・す」
金(かね)を回(まわ)・す
1 必要とするところへ金を貸したり、与えたりする。「友人から—・してもらう」 2 利潤をあげるために、金を投資する。
切(き)っ刃(ぱ)を回(まわ)・す
1 《腰の刀を鞘(さや)ごと回して引き抜く態勢をとることから》刀を抜こうとする。「御返答によって浪人の切れ味お目にかけると、—・し」〈浄・浪花鑑〉 2 刀を振り回す。「—・せば取っつかまへて、か...