ごく‐そつ【獄卒】
1 牢獄(ろうごく)で、囚人を取り締まる下級役人。獄丁(ごくてい)。 2 地獄で死者を責めるという悪鬼。 3 義理や人情を解さない人をののしっていう語。「やい、天罰知らぬ—め」〈浄・布引滝〉
ごくねつ‐じごく【極熱地獄】
大焦熱地獄のこと。
ごく‐らく【極楽】
1 《(梵)Sukhāvatīの訳》仏語。阿弥陀仏の浄土。西方十万億土のかなたにあり、広大無辺にして諸事が円満具足し、苦患(くげん)のない、この上なく安楽な世界。浄土教の理想とする仏の国で、念仏...
極楽(ごくらく)願(ねが)うより地獄(じごく)作(つく)るな
極楽往生を願うよりも、まず地獄に落ちるような悪業をしないように心がけるべきである。
ござりん・す【御座りんす】
[動サ特活]《「ござります」の音変化》 1 「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「成程奥の間に、今よう休んで—・す」〈浄・金短冊〉 2 「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「曽根...
ご‐ず【牛頭】
頭が牛、からだは人の形をした地獄の獄卒。
ごず‐めず【牛頭馬頭】
頭が牛や馬で、からだは人の形をした地獄の獄卒。
ご‐どう【五道】
仏語。人が善悪の因によって行く五つの世界。地獄・餓鬼・畜生・人間・天上。五悪趣。五趣。
ごどう‐の‐みょうかん【五道の冥官】
地獄で、五道の衆生(しゅじょう)の善悪を裁くという冥界の役人。
ごむけん‐ごう【五無間業】
仏語。無間(むけん)地獄に落ちる5種の悪業。母を殺すこと、父を殺すこと、阿羅漢を殺すこと、僧の和合を破ること、仏身を傷つけることの五つ。五逆罪。