さん‐ず【三途/三塗】
仏語。 1 死者が行くべき三つの場所。猛火に焼かれる火途(かず)、互いに食い合う血途(けつず)、刀剣・杖で強迫される刀途(とうず)の三つで、それぞれ地獄道・畜生道・餓鬼道にあてる。三悪道。三悪趣...
さん‐の‐ず【三の図/三の頭】
《馬の尻の上部を三頭(さんず)というところから》人の尻の上部。腰のあたり。「尻—まで引っからげ」〈浄・油地獄〉
さんぶ‐さく【三部作】
三つの独立した部分から成立する一つの作品。ダンテの「神曲」における「地獄編」「煉獄編」「天国編」など。また、一貫した主題や筋によって相互に関連をもつ三つの作品。夏目漱石の「三四郎」「それから」「...
財宝(ざいほう)は地獄(じごく)の家苞(いえづと)
財宝はいくら多くためても、地獄に行くときのみやげになるにすぎない。
し‐あくしゅ【四悪趣】
仏語。地獄・餓鬼・畜生・修羅の四悪道。四趣。
しけん‐じごく【試験地獄】
競争の激しい試験に合格するために大変な苦しみを味わうことを、地獄にたとえた語。
シシュフォス【Sisyphos】
ギリシャ神話で、狡猾(こうかつ)なコリントスの王。ゼウスの怒りにふれ、死後、地獄に落とされて大石を山頂まで押し上げる罰を受けたが、大石はあと一息のところで必ず転げ落ちたという。シジフォス。シーシ...
したい‐がい
[形動ナリ]思いのままにするさま。「どろく者めが—に踏み付ける」〈浄・油地獄〉
しっと‐と
[副]《「しとと」の音変化》 1 物を押さえつけたり、たたきつけたりするさま。ぴしっと。「すっぱと切っては、—打ち付け」〈虎明狂・鱸庖丁〉 2 物と物とが密着しているさま。ぴったりと。しっかりと...
しゃ【者】
その道に通じた人。其者(それしゃ)。芸者。「桔梗染めの腰がはり、縞繻の帯、—ぢゃわいの」〈浄・油地獄〉