地獄(じごく)で仏(ほとけ)に会(あ)ったよう
危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。地獄で仏。地獄の地蔵。
じごく‐どう【地獄道】
六道の一。地獄。
地獄(じごく)にも鬼(おに)ばかりではない
地獄のようなつらいこの世にも人情の厚い人はいる。
地獄(じごく)にも知(し)る人(ひと)
地獄のような所でも、知己はできるものであるということ。地獄にも近づき。
地獄(じごく)の馬(うま)で顔(かお)ばかりが人(ひと)
地獄にいるという、顔だけが人間になっている馬のこと。けだもののような、卑劣で野蛮な心をもった人をののしる言葉。人面獣心。地獄の馬で面(つら)ばかりが人。
地獄(じごく)の釜(かま)の蓋(ふた)もあく
正月や盆の16日は、地獄の鬼も罪人の呵責(かしゃく)を休むというところから、この両日はこの世の者もみな仕事をやめて休もうということ。
じごくのきせつ【地獄の季節】
《原題、(フランス)Une saison en enfer》ランボーによる散文詩集。1873年完成の、生前に出版された唯一の詩集。自費出版作品として印刷されたが、費用未払いのため大半は著者に引き...
地獄(じごく)の沙汰(さた)も金次第(かねしだい)
地獄の裁判も金の力で有利になる。この世はすべて金の力で左右されるというたとえ。
地獄(じごく)の地蔵(じぞう)
「地獄で仏に会ったよう」に同じ。
じごくのダンテとウェルギリウス【地獄のダンテとウェルギリウス】
《原題、(フランス)Dante et Virgile aux enfers》ドラクロワの絵画。カンバスに油彩。ダンテの「神曲」の地獄編を題材とし、小舟に乗ったダンテとウェルギリウスが地獄の湖を渡...