だいみょう‐ぎ【大名気】
こせこせしない鷹揚(おうよう)な気質。「高うて買はぬといふことなし。…ここを以て—とはいへり」〈浮・胸算用・五〉
だいみょう‐ぎょうれつ【大名行列】
1 江戸時代、大名が参勤交代などの公式の外出に際し、格式に応じた規定の人数・装備などをととのえて行った行列。 2 議員・大学病院の教授などが、供を大ぜい引き連れて歩くことを皮肉った語。
だいみょう‐けんどん【大名倹飩】
漆絵のあるりっぱな器に盛ったそば、またはうどん。「—よしにして、やっぱり食べつけたぶっかけの渡し守がよござりまする」〈浄・矢口渡〉
だいみょう‐げい【大名芸】
実際には役に立たない芸。殿様芸。
だいみょう‐じま【大名縞/大明縞】
細かい縦縞。また、その織物。ふつう、縞糸1本に対して地糸3〜4本。大名筋。
だいみょう‐せせり【大名挵蝶】
セセリチョウ科のチョウ。翅(はね)は黒褐色で、前翅に大小の白紋がある。林縁に多くみられ、花に集まる。幼虫の食草はヤマノイモなど。
だいみょう‐ちく【大名竹/大明竹】
1 カンザンチクの別名。 2 ナリヒラダケの別名。
だいみょう‐ひけし【大名火消し】
江戸時代、幕府から火消し役を命じられた大名所管の消防団。江戸城や寛永寺・増上寺など市内の要所の防火に当たり、衣装の美を競い、家名を惜しんで勇敢に働いた。→定(じょう)火消し →町火消し
だいみょう‐びきゃく【大名飛脚】
江戸時代、大名が国元と江戸藩邸との通信のために設置した飛脚。
だいみょう‐ぶしん【大名普請】
費用を惜しまないで、ぜいたくなつくりの家を建てること。