あま‐くだり【天下り/天降り】
[名](スル) 1 天上界から地上に降りてくること。また、その人。 2 上役からの、または官庁から民間への強制的な命令や押し付け。 3 退職した高級官僚などが外郭団体や関連の深い民間企業の相当の...
あまくだり‐びと【天降り人】
天上界から地上に降りてきた人。天人。「いづこなりし—ならむとこそ見ゆれ」〈枕・八八〉
あま‐くだ・る【天下る/天降る】
[動ラ五(四)] 1 天上界から地上に降りる。「金色(こんじき)の十字架の—・るさまを夢のように眺め候よし」〈芥川・糸女覚え書〉 2 高級官僚が退職して外郭団体や民間企業の相当の地位に再就職する...
あま‐じ【天路/天道】
1 天上にあるという道。また、天へ昇って行く道。「夕星(ゆふつづ)も通ふ—をいつまでか仰ぎて待たむ月人をとこ」〈万・二〇一〇〉 2 仏教でいう六道の一。天上にあるとされる世界。天上界。また、天上...
あま‐つ‐しるし【天つ印/天つ表】
1 天上界にある、越えてはならない境界線。天の川のこと。「ひさかたの—と水無(みなし)川へだてておきし神代し恨めし」〈万・二〇〇七〉 2 (「天つ璽」と書く)天つ神の子であることを示す品。皇位の...
あま‐つ‐つみ【天つ罪】
1 天上界で素戔嗚尊(すさのおのみこと)が犯した畔放(あはな)ちのような、農耕と祭りに関する罪。→国つ罪「許多(ここだく)の罪を—と法別(のりわ)けて」〈祝詞・六月晦大祓〉 2 朝廷の命令による...
あま‐の‐はら【天の原】
[名] 1 広々とした大空。「—ふりさけ見れば大君の御寿(みいのち)は長く天足らしたり」〈万・一四七〉 2 日本神話で、天上界のこと。高天原。「—石門(いはと)を開き神上がり」〈万・一六七〉 ...
あめ【天】
1 地(つち)に対して、空。「み園生(そのふ)の百木の梅の散る花し—に飛び上がり雪と降りけむ」〈万・三九〇六〉 2 天にあって神や天人の住む所。天上界。「かばかり守る所に—の人にも負けむや」〈竹取〉
あめ‐ひと【天人】
《「天人(てんにん)」を訓読みにした語》 1 天上界の人。「高麗錦(こまにしき)ひも解き交はし—の妻問ふ宵ぞ我もしのはむ」〈万・二〇九〇〉 2 都の人。「天離(あまざか)る鄙(ひな)の奴(やっこ...
げ‐かい【下界】
1 仏語。天上界に対して、この世。人間界。 2 高所から見た低い地帯。「頂上に立ち—を見下ろす」