くも‐の‐ころも【雲の衣】
雲を天人の衣服に見立てた語。くものきぬ。「天の川霧立ちのぼる織女(たなばた)の—の返る袖かも」〈万・二〇六三〉
げいしょう‐うい【霓裳羽衣】
1 虹のように美しい裳(も)と羽衣(はごろも)。天人や仙女などの着る衣。 2 唐の玄宗が、夢の中で見た天上の月宮殿での天人の舞楽にならって作ったと伝えられる楽曲。霓裳羽衣の曲。
ご‐すい【五衰】
仏語。天人の死に際して現れるという5種の衰えの相。経説により差異があり、涅槃経(ねはんぎょう)では、衣装にあかがつく、頭上の花冠がしぼむ、からだが臭くなる、脇の下に汗が流れる、本来いるべき座にい...
さがり‐は【下がり破/下がり端/下がり葉】
1 能の囃子事(はやしごと)の一。後ジテなどで天人・天女が登場するとき、笛・小鼓・大鼓・太鼓で合奏する。 2 狂言の囃子事の一。のどかな気分の登場楽。 3 歌舞伎下座音楽の一。1から出た大鼓・小...
さん‐ぶ【三部】
1 三つの部分。三つの部門。 2 密教で、胎蔵界を分けた、仏部・蓮華部・金剛部。また、金剛界・胎蔵界・蘇悉地(そしつじ)。台密では胎蔵界・金剛界・胎金合部。 3 「三部経」の略。 4 漢方で、3...
じゅう‐ごう【十号】
仏に対する10種の称号。如来・応供(おうぐ)・正遍知・明行足(みょうぎょうそく)・善逝・世間解(せけんげ)・無上士・調御丈夫(ちょうごじょうぶ)・天人師・仏世尊。または如来を総名とし、仏世尊を仏...
するが‐まい【駿河舞】
駿河の風俗舞で、東遊(あずまあそ)びの一。有度浜(うどはま)に天人が下って舞ったと伝えるもの。
せん【磚/塼/甎】
東洋建築に用いられた煉瓦(れんが)。正方形や長方形の厚い平板で、中国周代に始まり、漢代に発展、城壁・墓室などに用いられた。日本では主として飛鳥(あすか)・奈良時代に用いられ、表面に唐草模様・天人...
たて‐もの【立(て)物】
1 兜(かぶと)の鉢につける飾り金物。前立・後立(うしろだて)・脇立(わきだて)・頭立(ずだて)などがある。 2 能楽で、女神・天人などの役が用いる天冠(てんかん)に立てる飾り物。 3 埴輪(は...
だいせつざん‐こくりつこうえん【大雪山国立公園】
北海道中央部にある国立公園。大雪山のほか、トムラウシ山や十勝岳連峰、然別湖(しかりべつこ)、層雲峡・天人峡などが含まれる。